876「民主党菅政権を支持すべきか?」(6月30日〔水〕晴れ)

昨日は高校同期の仲間と榛名山に登った。それほどでもないと思ったが、今日起きると案外に足が疲れていることに気づく。朝のラジオ体操は指導役、やっとのことで終えた。
ところで昨日列車の中で、A君と政治や経済のことをずいぶん話した。まとめておく。

A君は菅内閣のアメリカに急に擦り寄ろうとする態度が気に入らぬ、という。
「政治家は50年先のことを考えて政策をとらねばならぬ。私は自分の子たちが幸せに生活できる世の中を望みたい。これからはアジアの時代である。アメリカは言って見ればローマ帝国末期のようなものだ。日本は、台頭してくる中国と落ちて行くアメリカを二頭立ての馬車のようにうまく操って行かなければならない。それしか日本の生きる道はない。」

私は反論する。
「50年先も念頭には入れなければならぬだろうが、とりあえずは目先のことだ。
普天間問題などこの8ヶ月のギクシャクした日米関係を考えれば、菅政権がアメリカとの関係を修復しようとしているのは当然のことだ。軍事面でアメリカの力は侮れない。日米強調はやはり日本の外交の柱であるべきだ。アメリカは、経済的にもまだ世界の中心であろう。私は実は円高がモット進む可能性を考えていた。しかしドルは意外に強い。やや変動幅を持たせたとはいえ、中国元とアメリカドルは固定相場に近い形で結ばれている。両者一体と考えればそう簡単に凋落するものでもない。」

A君は今度の選挙では民主党に投票するという。
「米国に追従しすぎる、という点を除けば、菅政権の方針に賛成だ。私は一部菅政権のブレインを知っている。彼らはほんとうのところ日本の将来を真剣に考えているように思う。国民は自民党のあきあきして民主党政権を成立させた。もう戻るべきではない。しかしその後の鳩山内閣は滅茶苦茶だった。この8ヶ月は何をしていたのか。現在日本は経済的にも外交的にもひどく苦しい状況にある。このようなときに最も大切なのは政局の安定である。今までのようにころころ政権が変わってしまったら、筋の通った政策などとりようがない。菅内閣は消費税増税など当然のことを言い始めた。私は菅内閣にかけたい。」

一方私は野党に投票すると主張する。
「鳩山内閣の政策はすべて選挙目当て、対外的にも対内的にも間違いであったようだ。それを菅政権は改めようとしている。その点は評価できる。しかし小沢氏の勢力が民主党の中から一掃されたわけではない。9月の代表選挙で返り咲くかもしれない。事実着々と準備を進めていると聞く。菅政権はとりあえず鳩山内閣と小沢氏を悪者にしてその反対の政策をとったが、まだ見えない部分も多い。大体、景気の浮揚と福祉の充実を両立させる、とはお題目でいうことは出来ても、現実には難しいところが多いはずだ。政策を変えました、だから支持してください、といわれてもそう簡単に信用できるものではない。それに今度の選挙は参議院だ。ここで民主党が期待の通り伸びなかったとしても、菅政権が退陣することはあるまい。
日本の将来については現段階で明確にこうだ、と言い切れる人はいないのでないか。
しかし真剣に考えている人は多いのだろう。あなたのいう菅ブレインだけではない。真剣に色々な意見をぶつけ合って、将来像を探してゆくより仕方がないのではないか。
私は、参議院は小党乱立でもよいと思う。民主党がある法案を出そうとする。衆議院を通過し参議院に回る。過半数を得ていなければ、どこかに協力を求めるかもしれない。
社民党や公明党、あるいは騒がれている「みんなの党」、あるいは愛国心に訴えて「たちあがれ日本」なのかも知れぬ。それでいいではないか。逆にどの党からも反対されるような法案なら引っ込めろ、といいたい。民主党に日本の針路をフリーハンドで与えるほどにはとてもならない。よって今回は自民党、あるいは他の弱小政党にいれる。」

A君は9月の選挙で小沢氏が復権することがあるようなら、日本はオシマイだ、という。しかしオシマイになってもらってはこちらが困る。誰が本当に日本の将来を考え、その予測が当たっているのだろう。選挙というのは個人が行なえる唯一の政治的行為である。それを7月11日には行なわなければならない。我々二人は鳩山内閣が退陣と菅内閣成立を一応歓迎するが、投票行動は180度違う。

〔後記〕菅内閣は本当に信用できるのか。消費税増税問題が騒がれ始めると、低所得者層からは取らないなどともうブレ始めている。「財政が苦しいのは自民党や公明党など今まで政権を担ってきた者の責任だ。いま野党になって無責任!」という議論もいただけない。この8ヶ月、民主党政権が財政再建に死力を尽した、というのなら分からぬではないが、バラマキ政策だけだったではないか・・・・。

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