菅改造内閣の顔ぶれがきまった。年齢をずらっと見ると、私より年上は北沢防衛大臣のみ。
「脱小沢路線」を貫いた内閣、というのが新聞のもっぱらの見方。しかし考えてみれば組織である以上経験とか年齢とか言うものもものをいう。
日経新聞は、平均年齢、59.1歳、平均当選回数、6.7回とし、@学歴は様々、A参院議員は5人、B初入閣は9人、代表戦での菅支持は9人、小沢支持は3人C弁護士出身は二人、などと報じている。中曽根康弘元首相は「安全運転のサラリーマン内閣」「官僚に頼る自民党内閣的な要素からぬけ切れていない。」というようなことを述べているとか。
右から左まで寄せ集めた感じの内閣、その意味では「ノーサイド」、しかし本当にうまく続くか。
ウエブサイト、新聞等を利用して、主だった閣僚等のプロフィルをまとめてみたい。
菅さん、山口県出身。63歳。東京工業大学理学部応用物理学科卒という政治家にしては珍しい大学出身者。社会党系。学生運動や市民運動にのめりこみ、卒業後は弁理士事務所を開いたりした。社会党系。奥方の一歳年上の菅伸子さんは、一歳年上の従妹。旧姓姫井。この内閣で年齢的に彼より上の人は数人。
改造内閣には入らぬが、民主党幹事長には、岡田克也氏。三重県出身。57歳。父はのちにジャスコ創業者となったスーパー岡田屋当主岡田卓也氏。東京大学法学部卒。通産省に入省したが、1988年企画調査官を最後に通産省を退官。政治家と成る。在日外国人に地方参政権を持たせることに賛成している。
官房長官に仙谷由人氏。徳島県出身。64歳。東京大学中退。在学中に司法試験に合格したためである。いわずと知れた全共闘活動家。社会党の活動家。たびたび、公の場で、毛沢東主義への礼賛を隠すことなく文化大革命を肯定的な喩えとして用いているとか。「在日韓国人をはじめとする永住外国人住民の法的地位向上を推進する議員連盟」に参加。 2010年7月、政府は2010年版防衛白書に竹島(及び北方領土)を「わが国固有の領土」と記述する考えだったが、これを外交関係を理由に辞めさせた。
総務大臣に議員ではない片山義博氏。岡山県出身。59歳。この内閣の目玉であろうか。菅氏と年齢的にも近く、よき相棒になるのではと期待される。鳥取取県知事で業績を上げた人。東京大学法学部卒で自治省出身。課長まで行って退職、知事に立候補している。知事に自治省出身者は多いように思う。役職柄、この道に進みやすい、ということだろうか。
外務大臣に前原誠司氏。京都出身。48歳。京大法学部卒。松下政経塾出身。党代表になったが、堀江メール問題で躓き、辞任した。日本の核武装に関して基本的には反対の立場をとっている。また、そもそも核武装論議にも批判的である。小沢のISAF構想や国連中心主義には賛同しつつも、「日本外交の基本は日米同盟」であり「国連至上主義」になってはいけないと説く。
財務大臣に野田佳彦氏。千葉県出身。53歳。父は自衛隊第一空挺団隊員。早稲田大学誠司経済学部卒業。松下政経塾出身。小泉純一郎内閣総理大臣に宛てた質問主意書で「A級戦犯と呼ばれた人たちは戦争犯罪人ではない。戦争犯罪人が合祀されていることを理由に首相の靖国神社参拝に反対する論理は不可思議」、「南京大虐殺肯定派の論理は破綻している」と政府の戦後史観の対応の甘さを批判。 外国人参政権に対する姿勢について、この内閣の中では自見氏と共に、明確に反対している。
防衛大臣北沢俊美氏。長野県出身。72歳。早稲田大学法学部卒業。留任である。防衛大臣となったとき、参院外交防衛委員長を歴任した以外はほとんど外交・安保関係のポストとは縁がなく、特に防衛通ともみなされていなかったため、就任は意外感をもって迎えられた。自衛隊インド洋派遣による給油について、就任早々に中止方針を打ち出すなどして、事務方の警戒感が高まった。しかし、鳩山政権を揺るがすことになった普天間基地代替施設移設問題では、政権内で最も早くから県外移設の不可能、辺野古への移設といった従来の政府方針への回帰を打ち出し、「現実路線」をとった。
経済財政省に海江田万利氏。東京都出身。61歳。慶應義塾大学法学部卒。野末陳平に師事し、バブル期にはTVや週刊誌で積極的に主婦層に財テクを勧める経済評論家として活躍一方で『現代の理論』など社会主義系雑誌の編集委員としても活動していた。小沢氏との関係が良好と考えられている一人。
郵政・金融に自見庄三郎氏。福岡県出身。64歳。九州大学医学部卒。ハーバード大学主任研究員。自由民主党山崎派であったが、第44回衆議院議員総選挙で自由民主党の公認を得られず、「刺客候補」として送り込まれた西川京子に敗れ、離党し日本新党に属した。
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