ガールフレンドのAさんは、数日耳鳴りがするのでお医者に行き飲み薬をもらった。しかし余り症状が改善されないのでまた行ったところ、散々驚かされて、点滴まで打たれ、入院になった。
インターネットで耳、雑音で調べてみると随分沢山あった。
中には、内耳に何かくっついていて掃除機のようなもので吸い取ったところ簡単に治ったというようなものもあった。しかし彼女の症状はどうも内耳性のものらしい。内耳とは蝸牛と前庭・三半器官よりなる耳の一番大事な部分。リンパ液を膜で包んだものが入り組んだ形をしている。これが過度に音に過敏になったり炎症を起こしたりで、不快や痛みを感じる。ストレスや疲れが原因で、喫煙や酒は控えるようにというような答えが目立った。
Aさんはメニエール病ではないか、とも心配していた。こちらは調べてみると、
「激しい回転性のめまいと難聴、耳鳴り、耳閉感の4つが同時に重なる内耳の疾患。フランスのメニエールが1861年に報告したので其の名がついている。厚生労働省の特定疾患に指定されている病気。本体は内耳に内リンパ水腫である。内リンパ水腫によって前庭と蝸牛の感覚細胞が障害され突発的で激しい回転性のめまいと同時に耳鳴りや難聴などの蝸牛障害症状の発作が繰り返す。内リンパ水腫は内リンパ液の産生と内リンパ嚢における内リンパ液の吸収の不均衡により生じると考えられている。内リンパ水腫は主に一側性であるが、両側性に移行する場合も20〜30%存在する。内リンパ水腫の発生する機序は不明であるが、メニエール病の発症にはストレスが強く相関していることが分かっている。基本的には薬による加療が行なわれる。欧米では減塩治療が一般的である。」(編集)
国立国際医療センター、大久保、戸山ハイツの裏にある。かっての東京陸軍第一病院。東大系ということである。2010年4月に独立行政法人に移行。8月に病院新病棟が完成した。ピカピカの病院だからひどく居心地はいい。
彼女は28日に退院したがモットいたい、様子にさえみえた。私は「ここで恩を売っておこう」あるいは「別に一人でいてすることもないから。」と何度も見舞いに言った。病院に始めていったときに、病室に個人の名前が書いていないことに驚いた。プライバシーを尊重する、という考えからのようだ。病院は大久保から徒歩で25分、新大久保から20分、新宿から25分、高田馬場から20分、地下鉄早稲だから15分、都営大江戸線若松布田から5分、同じく西早稲田から10分・・・とにかくいろんな行き方がある。もちろんバスもある。ルートを変えて最寄り駅から歩いて行ったから、大分地理の勉強になった。最後のころには箱根山の登頂に成功した・・・・箱根山、ご存知ですか。戸山公園内にある44.6Mの山、でも結構有名です。
彼女はMRI検査をうけた。実は私も2月2日に前立腺癌のチェックでMRIを受ける。
そこでMRIのことをウイキペデイア等で調べてみた。MRIはMagnetic Resonance Imaging
system(磁気共鳴画像装置)の略。患部を強力な磁場の元におき、分子のスピンに磁力を与えてスピンの方向を少し変える。磁場からはずすとスピンは元にゆっくり戻るのだが、其の速度が違う。これを計測して患部の画像を得るという。NMR(核磁気共鳴)という技術を医療に応用したものだが、「核」という言葉は患者に不安を与えるのでこのような名前にした。断層写真をとるという点ではCTスキャンと同じように見える。(CTスキャンについては498参照。)「被曝の心配がなく、また、脳の中や脊椎など、CTが苦手とする部分の断面画像を撮影することができる。撮影の時は、大きな音がするが、これは、磁場を変化させるためである。」とあった。
高価な機器のようだ。ある町医者が言っていた。
「この頃は技術の進歩が激しく、機械もどんどん新しくなってくる。そのために町医者ではとても対応しきれない。町医者で一時対応し、できない場合は大学病院などに頼む、という方法が定着してきているようだ。」それなら当病院はどこそこ系くらい書いておいてくれればいいのに、と思うのは素人考えか。
Aさんは28日に無事に退院した。幸いメニエール病などというものではなかったらしい。疲労やストレスが原因のようだ。Aさんは、きちんと物事を処理しておかないと気のすまないタイプである。大学の仕事、教会の仕事、お子さんたちへの対応、私への対応等それをきちんと丁寧にこなす。世の中的には非常にありがたい人なのだが、本人の負担も相当大きいようだ。それらが原因とすれば、私にも責任の一端?・・・反省!
残念ながら今回の入院で聴力は問題ないが、耳鳴りが完全になくなったというわけではないらしい。これから定期的に飲まなくてはいけない、とどっさり薬を持ってきた。耳鳴りは命にかかわる、というケースは稀だろうが、なかなか難病のようだ。
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