975「ゴマメの歯軋り再び」(6月18日(土))

民主主義は正しいのだろう。人々がこの世に生まれて自分の好きなように暮らし、生きてゆく世の中を実現したいものだ。しかしあいにくと地球は其の能力が十分ではない。
国家は、人々にこれを実現させるためにあるべきだ、と考える向きが多い。
すると人々に支持してもらうために、借金を増やして、国民に媚をうる。かなり長い間そのまま推移する。内閣も政府も変わる。しかし行き着く先は国家の財政破綻。
緊縮財政を要請されたギリシャがもめている。パパンドレウ首相は推進派ベニゼロス氏を財務省に起用したが、まだ国内にはEUやIMF関係者によると消極的な人々も多い。そして融資する側であるドイツやフランスは各国にギリシャ国債を売らないよう懸命に働きかけている。もしギリシャがデフォルトと言うようなことになればどうなることやら。

仲間内の話。
「今の内閣は、基本に、金持ちから収奪して、皆で分けてしまえ、という思想がある。どんどん増税ではないか。そして責任を取らぬ体質だ。国家を豊かにして、それによって皆が幸せになろうという思想がない。」
その後動きが見られぬが、枝野長官の「銀行は東京電力への融資の一部を放棄するべきだ。」という発言。そして今回は二重債務問題。震災前の借金に加え、家を建て替えるなどで復興のために資金を借りなければ為らぬ被災者に債務の一部を免除しようと言うもの。そしてそれを銀行に要請すると聞いている。こうなれば緩やかな一種の徳政令である。
別の友人は
「これが許されるとするなら、国はあるとき「国家の財政がピンチになりました。国債という債務は免除して下さい。」などと言い出すことにならないだろうか。あの太平洋戦争による保険金や国債の話を思い出す。紙くずになってしまった。

また別の友人の発言
「菅さんは来年になってもやめないのではないか。本心は任期を全うするまで総理大臣を続けてやる、そのように考えているとするなら、彼はどういう風にするだろう。次々と新しいことを仕掛ける。そして「まずこの法案を通してください。」などといい続ける。通っても「其の次の法案が通ってから・・・・。」などといいぬける。そして「自分は総理大臣の地位に聯面をするものではない。」など外見的には請けのいいことを言う。
「こんな政策を採っていたら国家の財政が破綻する。」とある人は言う。
しかし彼は心の中では庚思っているかもしれない
「今重要なのは己が総理大臣で居続けることだ。民主党内閣を当面守ることだ。借金がどれだけ増えても、それが表面化し問題となるのは、5年先、10年先のことだろう。そのとき私は首相の地位にはいないだろうし、民主党だって怪しい。」
もちろんそんなことは表面的には言わない。「とりあえず今は復興。景気が立ち直ってくれば其の問題を考えればいい。」しかし日本にこれからあのバブル期のような景気の波がやってくるだろうか。とてもありそうには思えない。

民主党政権になってから、よいこともあったのかも知れぬ。しかし政治のお行儀と言う面では非常に悪い前例を作ってしまった、と感じる。
自分が総理大臣を続けるためなら、同士をだましてもいい。
鳩山元総理が、菅総理が当面居座ると聞いて「ペテン師だ。」といった。其の言葉は後に取り消したが、本音だったのだと思う。ただ総理をそのように呼ぶことが自分の立場を危うくする、はしたなさ過ぎると周囲から言われたからではないのか、と考える。総理から当面居続けるなど言う話は出なかった、と立ちあって者が話していた。
問題があった人をしぶしぶやめさせる。ところが其の反省もないうちに復権させる。仙石官房副長官や柳田元法務大臣の復権など典型的だ。自民党時代では中々考えられなかった。
さらに政府が責任をとろうとしない体質も気になる。原発事故を東京電力ばかりに押し付けて自分で責任を取ろうとしない。復興国債というのは結局全部東電に払わせ、しかも其の代償に現幹部を追い出し、役人の会社にしようとしているようにさえ見える。

菅さんの顔つきがずいぶん悪くなってきているように思う。さりとて菅さんの後に誰がよいか、浮かばぬ。しかしある人が「菅以外ならだれでもいい。」と言ったとか。「無責任だなあ。」と思ったが、今では私はこの感じに近くなっている。

註 ご意見をお待ちしています。
e-mail address   agatha@ivory.plala.or.jp
ホームページ    http://www4.plala.or.jp/agatha/