989「後任候補」(8月14日(日)晴れ)

菅総理大臣が愈愈辞任することになったようだ。
私的には「これでいい。」と思っている。「誰がやっても同じではないか。」との意見がある。
そうかもしれない。しかし何かこの人にはフェアでなく、物事の薦め方にも「ひとりよがり」的なものを感じる。
6月の党内の不信任案決議で、通りそうになったとき、菅氏は鳩山氏と会談し、自分はすぐにもやめる様な発言をし、不信任案は否決された。ところが菅氏は「年明けまで迄やめない。約束した覚えはない。」など言い出した。これに対し鳩山氏は「不信任案に賛成すればよかった。菅氏はペテン師だ。」と発言。その後この発言は、否定されたが国民には強烈な印象を与えた一言だった。盟友にあのように呼ばれるものを信用できるか!
その後菅首相は辞任3条件を掲げた。@今年度第二次補正予算の成立、A赤字国債を発行するための特例法案 B再生可能エネルギー特別措置法案の成立。
最近になって首相自身はこの三法案全部が通ることはあるまい、それを理由に居座ろう、との様子さえ見られた。しかし@は早々成立し、A、Bについても自民党が妥協し、成立する見通しとなってしまった。そのためやめざるを得なくなったか。
しかしこのような経過から見ると、この人はまた前言を翻し、居座る可能性がある、と指摘する専門家もいる。

しかし菅首相を選んだのは民主党であったし、択ばれた頃は国民も歓迎ムードであった。ところが今では「菅首相の問題点気づかなかった」とする人が多い。それゆえこの後どのような人が択ばれるのか、民主党員も国民もよほどチェックしておく必要がある。
鹿野農相、馬淵澄夫氏、野田財務大臣等の声が上がっている。
鹿野農相は、1942年生まれ、山形県生まれ、学習院大政治経済学部卒。当初は自民党で運輸委員長などの要職を歴任した。細川内閣辞職とともに自民党を離党、新党みらいを結成した。その後小沢氏との対立等色々あって今日に至っている。
馬淵澄夫氏は、1960年生まれ、奈良県出身、横浜国立大工学部土木学科出身。三井建設社員やコンピュータ関連会社役員であったことがある。
2003年民主党から初当選、構造計算書偽造問題で活躍したことがある。
本命らしい野田佳彦氏は、1957年うまれ、54歳、県立船橋高校を経て、早稲田大学政経学部。父は陸上自衛隊第空挺団隊員。
昭和55年、松下政経塾第一期生として入塾。県議をへて平成5年に鳩山氏の日本新党から衆議院議員に初当選。一度落選するも復帰、平成14年民主党代表戦に立候補、落選。次第に民主党内で要職をかねるようになり、平成22年菅内閣の下で財務大臣に就任。
家族は父、妻、長男、次男。
この人は一度「偽メール事件」でミソをつけている。あるサイト引用・抜粋すると
「06年2月。民主党は、永田寿康衆院議員の資料をもとに予算委員会で自民党の武部幹事長を徹底的に攻撃した。ところが、ガセネタであることが判明し、永田氏は議員辞職に追い込まれ、後に自殺した。このときあおったのが、当時国対委員長だった野田氏である。」

不思議なことに前原氏、岡田氏など出てもよさそうな人たちが今度ばかりはどうも腰が引けているように見える。新首相には復興対策、景気対策、外交問題など問題が山積している。あえてこんなときに火中の栗を拾うことはない、というのだろうか。
素人ではこの程度のことしか分からぬが、一ついえることは、みな菅首相とは大分毛色が違うと言うこと、いずれも旧来の自民党に近い思想を持つ人たちのように思える。菅首相の「原発廃止宣言」は、辻元氏の助言による、など取りざたしてされていたが、少なくともそのようなことを唐突に推し進める人物には見えない。その辺は菅首相から見れば、心残りかも知れぬ。野田氏にいたっては大連立構想すら打ち上げている。うまく行くかどうかは分からぬが一つの考えかもしれない。
新政権は、ごく常識的な線に政策が回帰してゆくのではないか、という気がする。新聞等は「みな凡庸」「この程度の人間」などこき下ろしている向きも多いが、こういう時代には当たり前の人間がかえっていいのかも知れぬ。

ただ本当に必要なのはこれだけ民意が民主党から離れた今となっては、解散して国民の信を問い直すことである。しかし権力の味は密の味、なかなか負けると分かっている選挙を実施できるタマではあるまい、とも考える。

(後記8月21日)その後、野田氏の独走が怪しくなり、前原氏、海江田氏なども立候補しそうな雰囲気。国民としましてはツンボ桟敷で観戦?

註 ご意見をお待ちしています。
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読者A氏からの情報。

民主党の今度の代表選挙には随分と大勢が立候補するとのこと
 前原 樽床 馬渕 鹿野 野田 海江田 小沢
ということだ、この頭文字を並べると
 ま た ば か の か お
となる。なかなか意味深なことですね。
因縁を感じます。これに気づいた週刊誌の編集者には座布団3枚あげたいですね。