993「どんぐりころころ内閣誕生」(8月31日(水)晴れ)

今日で8月もオシマイ。幸いなことに電力不足も陥ることなく乗り切れたようで、東京電力は節電要請を解除するとか。
ところで民主党の代表に野田氏が択ばれた。一応「これでよかった。」と感じる。
1回目の投票では小沢・鳩山氏の支持を受けた海江田氏がトップであった。しかし両派の報道される人員の合計より低かったから、すべてをまとめきったわけではなかったのだろう。
二度目では三位の前原氏、四位の鹿野氏の票が二位の野田氏に流れ、野田氏の勝利につながったようだ。小沢氏、鳩山氏の求心力は今後落ちるように思う。
あれで海江田氏が勝っていたら、国民はやりきれないものを感じたのではないか。
法にのっとっているとはいえ、民主党の国会議員だけで一国の首相を決める、そんなことが許されていいのか、まずそこが疑問。さらに海江田氏の人柄、政策はともかくも、党員院資格を停止されたものが後ろで動いて首相を決めるとは何事か。
ある人が言っていた。
「海江田氏がなれば、自分たちが選挙で勝つために何でもやらせるだろう。滅茶苦茶になってしまう。前原氏は一つには額は小さいとはいえ、外国人献金問題が気にかかる。彼は外国人参政権について態度を明快にしていない。それにあの八ツ葉ダム建設問題のときにみせた融通のなさはどうだ。あれではうまく行くものも行かぬ。」

野田新首相は、みずからをどじょうにたとえたけれども、自らの能力を過信しないところがよいように思う。菅氏や鳩山氏が、首相として一番問題だったのはこの点ではなかったか。世の中にはいろんな考えの人がいる。自分が相当能力が高いと思っても、ずっと高い人が何人もいる。出来ないことも多い。それをみなの力を借りながら工夫して、乗り越えてゆくのが、国のリーダーたるものの役目ではないか。
鳩山氏は、自分の力を持ってすれば基地くらい動かしてもらえる、くらいに考えた。
菅氏は、原子炉の事故くらい、自分は技術屋、解決できる、あるいはこうなったら原子力発電はやめるべきだ、など考えたのではあるまいか。そして肝心のあの災害からの復興計画は遅れていることを忘れていなかったか。専門知識の多い人も多い。それらにモット真摯に耳を傾けるべきではなかったか。

野田氏が、輿石氏を幹事長に起用したことには驚きを禁じえない。
党内融和を優先した、ということで理解は出来る。世の中で一番難しいこと、年寄りを重視すること。また田原総一郎は過日の討論で「政治には表と裏がある。裏が出来るのは小沢氏と仙石氏だけだ。」と喝破していた。二人には劣るかも知れぬが輿石氏はできるようにも見える。つまり野田氏にはないところをもっているようにも見える。
しかし彼は、今まで小沢氏一辺倒であった。そして幹事長になっても自分の意見は変わらない、としているし、小沢氏の党員資格停止処分についても見直すべきだ、としている。
この点は、私は違っていると思う。
どんなに優秀な力のある人間であっても、罪は罪だ、と思うのである。「一般サラリーマンが起訴されたら、いくら無実を主張したところで休職扱いくらいは当然でしょうが・・・・。」と追求した新聞記者の言葉を思い出す。これからどういうことになるか、注意深く見守りたい。

最後に本来は解散、総選挙をすべきであると考える。
民主党は自民党が小泉内閣以降、安倍、福田、麻生と変えるのを非難して密室政治だのタライ回しだのさんざん非難して内閣を突き上げた。自分たちが内閣をとればそんなものは当然ということなのだろうか。多分反論するだろう。「今はあの大震災で日本は最大の危機に陥っている。とてもそんな余裕はない。」しかしそれなら一区切りついたところでやろう、くらい言うのがスジというものではないだろうか。

後記(9月4日)野田内閣が始動しだした。大臣の平均年齢が54歳強とはずいぶん若い。しかしそれゆえに新鮮さを感じる。友人のメールによると、ある人が今度の内閣を「どんぐりころころ内閣」と呼んだとか。どじょうが出てきてしばらくは一緒に遊ぶが、やがてオヤマが恋しくて消えてゆくだろうとか・・・・・。そうならぬことを望む。
野田氏は「復興と経済問題に全力を尽す」と語っている。原子力問題も重要だが、この発言では復興の中の一つの対策として捕らえている。また経済問題は菅内閣が余り重視しなかった問題だ。捕らえ方はまともである、と考える。
今朝の新聞に世論調査の結果、民主党の支持率が再び高くなり、自民党を追い抜いた、内閣の支持率が高いなど・・・・・。 期待はするが自民党も頑張って・・・・。

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