4人の署名     コナン・ドイル

パシフィカハードカバー 阿部 知二 訳

 モースタン嬢の依頼は「1878年12月、インドの連隊の大尉だった父が帰国すると言ったまま行方をたった。 父の友人のショルト少佐に訪ねたがわからない。1882年から毎年極上の真珠が誰かからか一粒ずつ送られるようになった。 1888年の今日、「正当なつぐないをさせてあげるから友人二人と来てほしい」 の手紙。どうしたらよいか。」モースタン嬢、ホームズ、ワトソンでショルト少佐宅を訪ねると、鍵のかかった部屋で、息子のバーソロミュウーが毒のついた棘のようなものを撃たれ死んでいた。そして、そこには3人の東洋人とスモールと言う男の4人が署名した用紙が・・・・。
 「実はショルト少佐もモースタン大尉もすでに死んでいる。二人はインドから莫大な財宝を持って帰った。半分はあなたの権利でそれを分ける予定だったが、犯人がもっていってしまった。」ホームズの調査から、小柄でどう猛なアンダマン人と1本足のスモールが浮かぶ。テームス川の追いかけレースの後、アンダマン人は死に、スモールは捕まるが、持っていた宝石箱は空だった。
 スモールが打ち明けたところによると、1857ー58年頃のインドの土民兵の反乱に乗じて、スモールは仲間3人のインド人とともに、商人アクメットから、「アグラの財宝」を奪うことに成功する。しかしアクメット殺しで4人は御用。宝は秘密の場所に隠したが、どうにも成らない。そこで囚人を管理していたモースタン大尉、ショルト少佐を仲間に入れ、脱出をはかるが、ショルト少佐が持ち逃げをしてしまう。仲間思いのスモールは、宝の奪取とショルト少佐への復讐のため、ロンドンに来たが、少佐はすでに死んでいた。しかし宝を取り返そうと屋根裏から忍び込ませたアンダマン人がどう猛で、息子にも関わらず、つい殺してしまったと言うものだった。宝はテームス川に捨てたという。
 この作品では冒頭でホームズがコカインを撃って、精神を刺激させていること、ワトソンが依頼にきたモースタン嬢との間にロマンスが芽生え結婚する事になることも書かれている。

* コカインをうつホームズ
* 過去のしがらみ
* 月長石

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