七人のおば          パット・マガー


創元推理文庫 THE SEVEN DEADLY SISTERS  大村 美根子 訳


サリーのもとに、友人のヘレンから「おばさんの一人が 夫を殺した、とのこと、ご同情申し上げます。」との手紙を送ってきた。サリーには七人のおばがいる。殺したおばは誰か、殺された亭主は誰かを過去の経緯を振り返りながら夫のピーターと推理するという趣向。とにかく人物の書き分けが素晴らしい。

クララ=一番年長で富裕な夫フランクを持つ。彼女は一族の体面を考え、女性どもをとにかく結婚させようとする。しかし最後は殺人事件まで隠蔽することに。
テッシー=奥手の女性。婚期が遅れるが、年上の強みを生かし、ひょんな事からもてもて男のバートを手に入れる。しかしそのバートをドリスに奪われて・・・・。
アグネス=ウオルターとチャーリー、ステラの二児を設けながら、クララの意に反して離婚。ステイーヴと結ばれるが、彼は生意気になったチャーリーの扱いで彼女と対立
イーデイス=フィルと結婚するが姑が強くノイローゼ気味、それが高じてアル中になってしまう。
モリー=軍人のトムを亭主に迎えるがセックス拒否症。
ドリス=テッシーの結婚式の前日、バートを見て意気投合するが、クララに別れさせられる。マイクルと結婚するが結婚後もバートが忘れられず、子(アルバート)を作ってしまう。おさまらないマイクルとテッシー。
ジュデイ=ジョージと結婚するが派手好き。ジョージのしみったれぶりを非難し、周囲に宣伝する。フランクが時々金をだしてやるからなおいけない。

話の大筋はテッシーとドリスの両方から攻められたバートが突如としていなくなってしまう。そしてある時アルバートが毒殺されかかる。テッシーが一時住んでいた牧場の一部が道路用に買収されることになると彼女はクララと一緒に大反対、という図式。
実は、バートはテッシーに毒殺され、牧場の古井戸に捨てられたのだった。