ハヤカワ・ミステリ文庫 THREE BLIND MICE AND OTHER STORIES 小倉 多加志訳
三匹の盲ネズミ
ねずみとりの原型になった作品で内容は同じ。
風変わりな冗談
昔なつかしい宝物隠し事件で、ミス・マープルが解く。おじさんの遺産は切手に隠されていた。映画「シャレード」と同じアイデアですな。
巻尺殺人事件
ミス・ポリットがスペンロー夫人宅のドアをたたくが応答がない。通りあわせたミス・ハートネルと入ってみると、細い紐らしい物で絞め殺されていた。たまたま帰ってきた夫が疑われたが、ミス・マープルは落ちていた特殊針から、ミス・ポリットの巻尺による犯行と見破る。
非の打ちどころがないメイド
アパートのスキナー姉妹の元で働いていたグラデイスが、窃盗のぬれぎぬで解雇され、ミス・マープルの元に駆け込む。代わりに来たメイドは欠点にないすばらしいメイド、しかしミス・マープルは怪しむ。一ヶ月ほど経ってメイドは、アパート中の宝石を盗み出してドロン。ミス・マープルは、病身の姉と新しいメイドを一緒に見たことが無いことに着目し、同一人物と判断、事件はスキナー姉妹の仕組んだ窃盗劇と見破る。
管理人の事件
昔、悪でならしたハリーがつれてきた花嫁ルイーズは、たいそうな美人でオマケに金持ち。しかし新居には、二人の将来を呪う魔女がつきまとう。そしてルイーズの落馬事故による死亡。結局ハリーは、幼なじみの娘との結婚。何の変哲もない事件だが、ミス・マープルはハリーが財産をねらってルイーズと結婚し、幼なじみと共同で殺したと見破る。
四階の部屋
パットはジミーとドノヴァンを従えてアパートに戻り、四階の自室に行こうとするが鍵を紛失したことに気づく。そこでジミーとドノヴァンがゴミをだすバケットに乗って、部屋に入ろうとするが間違えて三階に。ところが部屋の住人グラント夫人が、殺されていた。しかし居合わせたポアロは、ドノヴァンはグラント夫人と夫婦だが、パットと結婚しようと夫人を殺した、夫人の身元調査の返信を回収しようと、三階による劇を演出したと見破る。
ジョニー・ウエイバリー誘拐事件
「身代金を用意しろ、さもなければいついつ息子のジョニーを誘拐する。」との脅迫状が送られた後、厳戒の中、ウエイバリー夫妻のジョニーが連れ去られる。しかしポアロはウエイバリー夫人が毒を飲まされた事、枕元に脅迫状がピンで止めてあったこと、大時計の針が進めてあったことなどから、犯人内部説を取る。そして性格分析からカネのない夫が妻からカネを取ろうと仕組んだ狂言強盗であると結論。
愛の探偵たち
ドワイトン卿が、ヴィーナスの像で殴り殺された。ところが思い詰めたように夫人が「私が射殺した。」夫人の友人?、デランガ氏が「刺し殺した。」とそれぞれ自供。それぞれにアリバイがあったために、執事と給仕に疑いがかかる。しかし時計に細工がしてあったことを発見したクイン氏は、夫人とデランガ氏の共犯と見破る。