創元推理文庫 THE NIGHT I DIED 村上 博基 訳
高架殺人
高架電車に乗った刑事は、アパート街を抜けた時男と女が絡み合っているらしい情景を一瞬見た。終着駅に着くと、新聞を読んでいた向かいの男が射殺されていた。
鉄道沿いに戻り、さっき見かけた部屋に忍び込むと、女の射殺死体、そして火事。やっと抜け出した刑事は、見物人の中に女を殺すため2発の銃弾を撃ったマリファナ中毒の男を発見、逮捕した。
私が死んだ夜
内縁の妻セルマは、何をしても結果が良ければよい、と言うタイプ。ある日家に戻ると、男とセルマは、私を殺して保険金を取ることを計画中。格闘になり、私が逆に彼を殺してしまうと、妻は「この男の顔を消し、あなたが死んだと言うことにして、保険金を山分けしよう」
死体を処理した後、私は一時身を隠すため、深夜のバスで遠くの町に出かけるが、バスの中には知り合いの男。私は自分が死んだことを知られるのを恐れ、ホテルの窓から突き落とす。
しばらくしてセルマからの連絡で、指定の場所に行くと、そこは刑事の家。突き落とした男は洗濯場のひもにひっかっかり、一命を取り留めたのだった。男は警察に駆け込み、刑事がセルマの自供を得た後、私に電話をかけさせた。
リンゴ一つ
ダイヤモンドを品定めに来た彼らは、一番大きい奴をあらかじめ用意したリンゴの中に隠す。ところがばれそうになり、リンゴを窓の外に放ると乳母車の中。それからリンゴは転々とし、最後は馬の腹の中。警官は馬の後をついて日がな1日歩くことに・・・。すばらしきかな、リンゴの旅?
コカイン
無職の私はある朝起きると凄く気分が悪い。どうやらコカインを飲んで殺人をしたらしいがはっきりしない。使われたらしい短剣も・・。あわてて、刑事のお兄さんに相談。
切れ切れの記憶の糸をたぐり、夕べ起こったことを追跡し、死体を警察より先に見つけて対策をとらなければいけない。記憶のジョーは職業紹介所のエレベーターボーイ、コカインパーテイのあった場所、きっかり10セントでゆける殺人現場、そしてついに麻薬売人の死体を発見、記憶にあった傷ろうの男とは麻薬組織の親玉とわかり、ついに一味を逮捕。
夜が暴く
私は保険会社の調査員。おりしもある火災の保険を支払うかどうか調査中。
ところが夜中に妻が時々いなくなる。そっとつけてみると空ビルに入り込み、火付けの現場。いやがる妻を精神病院に入れるが、そこを抜け出し、可愛い子供もいない。
おりしもまた火災の通報。駆けつけると、誰か死人がでた風。あれは我が子に違いない。我が家に戻ると平然と妻、かっとなって撃つと、後ろの戸が開き、子供がでてきた。
葬式
FBIに追われた凶悪犯のチャンプは棺桶の中に入り込み、死体と一緒に脱出をはかる。女の自白でついに捕らえられたチャンプは「どこへでもぶちこんでくれ。」と恐怖の顔。
日暮れに処刑の太鼓が鳴る
南国サカモラスで突然の無法者兄弟による革命。ところがその弟が短剣で刺され、金を奪われ、嫌疑は年老いた市長の長男に向けられる。しかし私は軍内部の者の犯行とし、彼を助けようとする。しかし、それには夜明けまでにトラスコにゆける事を証明しなければならない。
不可能に見えたが行く手の滝の後ろに秘密の抜け道が・・・。
死ぬには惜しい日
自殺を考えていた若い女性は、突然の間違い電話に大笑い。町に出ると見知らぬ男と知り合い、ほのかな恋心さえ感じ始める。自殺をやめ、男を自宅であうことを約した娘は、帰路、車にはねられる。本当に死ぬには惜しいすばらしい日。
妻が消える日
些細な喧嘩で家を出た妻が戻ってこない。捜索願いをだし、妻の実家を訪ねると、おかしな雰囲気と冷たいあしらい。我が家に戻ると地下で妻の衣服が発見され、自分は殺人者に仕立て上げられそうになる。
しかし、出てきた古い写真と見てきた母は別人、安否を気ずかった手紙の義母の文字も昔のものと異なる。ついに義父が、女と謀って義母を殺し、家の壁に埋めたこと、突然訪ねた妻を殺し、その罪を自分にかぶせようとしていたことを発見。
r991016