POCKET BOOKS(ORIGINAL)
アラバマの田舎の町で、作者が過ごした少年時代の思い出をもとに、ミステリー風に仕上げた作品。
ストーリーはお父さんに連れられて、朝はやく乳製品配達に出かけたが、不審な車がサクソン湖に飛び込んだ。父は助けようとしたが結局車は沈んでしまった。父の話では運転手は車に縛り付けられ、既に死んでいたという。事件は未解決で終わったが、父は死んだ運転手の亡霊に悩まされるようになった。私はたまたまそこで見つけた緑色の鳥の羽根をもとにいつか事件を解決してやろうと誓う。
秋になって私はカーニバルにピアノレッスンをはじめたベン等を誘って行くことにした。ピアノの先生のところにオウムがいて、先生がある曲を弾くと狂ったように分からぬ言葉をしゃべりだした。一緒にいた人がドイツ語という。
人種偏見を持っていた父は、散々悩んだ末、黒人の占い師の助言を乞い、33という数字を教えられる。それがおそらく車のナンバーだろうと、ガソリンスタンドで働き始め、ついに疑問の男を捕まえる。
私はピアノの先生のところにかって二羽のオウムがいたが、病気でレザンダー医師に預けられ、一羽は死んでしまった、と教えられた。医師の妻がピアノが得意と聞いて、私は、医師夫妻がだれかを殺してサクソン湖に捨てたのではないか、オウムはそれを見ていたのではないか、と考え、医師宅をあたる。しかし捕まえられてしまった!
一方父は、男の話から彼らがナチス残党追跡員で、死んだ男は彼らの内の一人の弟だった、レザンダー医師こそ実はその残党の仮の姿と知る。私は危機一髪!
しかしこう説明しただけではこの小説の魅力の一割も話したことにはならない。魅力は、多少のオカルトっぽい話を交えながら語られるアメリカ南部の田舎町の人々、その風俗、事件等々。もちろん人種差別問題等も少年の目を通して存分に語られている。さらにそう言った問題が少年に多用な形で影響を与え、少年の成長を促している点が魅力だ。本当は少年はこういうワイルドな環境で育つべきなんだな、受験勉強で塾通いした少年時代なんか意味が無いじゃないか、とも思った。
書き方に変に大人びたところがなく。、少年が感じたまま素直に書かれている点が素晴らしい。同時に当たり前の体験が詳細に描き込むことにより、魅力のあるものと成しえる、という点が作品を作る上では参考になった。
BOY'S LIFEノート
序 40歳に近くなってこの小説を書いている。私の名はコリー・マッケンソン。人口1500人程度のアラバマの小さな町、ゼフィールで1952年に生まれた。
しかしゼフィールは魔法の町だった。
第1章 春の日影
1夜明け前
ボクの部屋にはボクの夢が詰まっていた。おじいさんは変わった人だが、ボクと馬があった。ある朝早くボクは、パパに連れられて乳製品の配達に行った。ところが見知らぬ自動車が走ってきて、サキソン湖に飛び込んだ。パパが助けに行ったが、車は沈んだ。運転手は手錠をかけられ、紐でくくられていた、という。ボクは、ボク等をのぞいている怪しげな男を遠くに見かけた。パパは娼婦の家らしいグレース夫人宅に行き、警官を呼んだ。タルマッジ刑事に報告。でも、あの男の事は話さなかった。
fret=いらいらするtoad=ひきがえるvial=ガラス瓶gargoyle=樋嘴constipate=便秘させるyelp=きゃんきゃん吠えるwallow=のたうつloll=だらりとたれるunfathomed=計り知れないlurch=よろめきinnards=内蔵awning=日除けholler=どなるsneer=あざ笑うpout=ふくれっつらをするfunnnel=じょうごcelebrity=名声
2暗い中で
サクソン湖におちた車は上らなかった。パパは懸命に説明し、刑事は努力はするが証拠が無くては困るといった。夜パパはおびえ、ママが慰めている。誰かが我々を狙うかも知れない。
salvo=一斉射撃cottonmouth=沼蛇?wedge=楔をうちこむjangle=じゃんじゃん鳴るsupple=しなやかなknead=あんまする
3インベーダー
四月の土曜日の午後、ボクはベン、ジョニーと映画を見た。最初のものはターザン、二つ目は火星人襲来ものだったが後で夢と分かる。家にもどったがママに火星人の話をする気がしなかった。そこにベンのお母さんから電話で「うちの子が変なの。映画のことを話さないのよ。今晩お宅のお子さんをうちに来させられないかしら。」チキンを用意してくれると言うので、ボクはベンの家に出かけた。途中悪名高いブランリン兄弟のところを避けるようにして。
遊びと食事が終わった頃、ドニーというおじさんが尋ねてきた。突然窓に明かりが移った。遠くに何かが落ちたらしい。ベンの父のシアーズ氏はドニーに「帚星だ。見に行こう。」と言い始めた。ベンは、一緒に行くと主張したが退けられた。夜遅くなってシアーズ氏がぐでんぐでんに酔って帰ってきて、ベンのお母さんに暴力を振るおうとさえした。ベンはこうなることを最初から知っていたようだ。翌日ボクはベンのお母さんにお礼を言い、荷物をパックして我が家に戻った。
horde=遊牧民の群swastika=卍jabber=ぺちゃぺちゃしゃべるshamble=よろよろ歩くbayonet=銃剣jaunt=遠足をするwhoop=おーいcanopy=天蓋comet=彗星flay=皮をはぐbay=吠えるstomp=足を踏みならすslog=強打するmeteor=流れ星rasp=荒くこするsaliva=よだれbacktalk=口答え
4イースターの雀蜂
イースターパレードは、前日、黒人3人に先導されたTHE LADYが橋の上でおかしなアフリカ語の歌を歌った。そして川に住むと言われるオールド・モーゼに食わせるために、肉だのなんだのを投げ入れた。翌日は雷と雨がゼフィールの町をおおった。ボクは、家族とメソジスト教会に行ったのだけれど、聖堂の中は満員で暑い。コーラスが歌い、司祭の演説が始まる。前の女の子は悪魔と仲間の間で呼ばれている子、こちらを向きハナクソをほじり嫌でたまらない。後ろはあのブランリン兄弟、こちらはエンドウ豆をそっと投げつけてくる。しかしそんなことより、手の上にどこから来たのか雀蜂が一匹。天井をみるとファンの横の穴から次々出て来るではないか。ママがボクの手の上に手を重ねた。それが始まり!ママとボクがぎゃっと叫びあっちでもこっちでも叫び声。あわててみんな出口に殺到し、外に出てはパパが水たまりにひっくり返り散々。ああ、ハレルヤ!
wasp=雀蜂procession=行列handyman=何でも屋spindly=ひょろ長いebony=黒檀、真っ黒なbunny=兎grouse=ぶつぶつ言うconverge=(一点に向かって)集まるeave=軒、ひさしchristening=洗礼nag=がみがみ小言を言うpew=信徒席cringe=すくむtug=ひくbellow=大声で鳴くsquelch=押しつぶすlapel=折り返しswivel=回転させるfreckle=そばかすhydrant=消化栓spooky=気味の悪いwinnow=ひる、選び出すsquirm=見もだえするwhine=すすり泣きtwitch=ぐいと引くcrown=頭hew=切るflail=からざお(で打つ)paroxysm=発作whelp=犬ころdeluge=大洪水pry=のぞく、詮索するnettle=イラクサdelirium=せんもう状態mummify=ミイラにするscrawny=骨張ったblubber=泣きじゃくりcocky=気取った
5自転車の死
ボクは古い自転車に乗っていたのだけれども、それを溝に突っ込んで壊してしまった。ところがパパとその場所に戻ってみると無くなっていた。近くの家のおばさんの話しで屑屋のスカリーが持っていったという。回収すればなおして使えるかも知れないと雨の中をスカリーの家に向かった。途中黒い不審車が来て追い抜かして行ったがパパは気がつかなかった。ボクはその黒い車をゼフィールで見たことがあった。レイの話ではあの車はミッドナイトモーナと言い、町で一番速い車でステイーヴ・コーリーの物だった。ところがある日衝突事故でモーナは燃え、コーリーは焼け死んでしまった。そのときパパは消防士をしていたが、それ以来止めてしまった。スカリーの小屋についたが、自転車は破砕機にかけた後、スカリーはボクに物の寿命を教えてくれた。そしてオールド・モーゼが噛んだかも知れない材木を示し、今年はオールド・モーゼがあらわれなかったと言った。そして森の中に隠れているブレイロック族などの話しをしてくれた。「いつでも来いよ。」の言葉を背にボクたちは家に向かった。
welp=斑点carnage=大虐殺carcass=動物の死体junkman=屑屋tingle=ひりひりするscurry=あわてて走るstunt=発育を妨げるsag=たわむlumberjack=きこりpluck=ひっぱる
swatter=はえたたきsnuggle=寄り添うfalter=よろめくskitter=速やかに進むchortle=声高に笑うfang=犬歯きばserrate=鋸状のrummage=かきまわすgrub=地虫うじtrudge=てくてく歩く
6オールド・モーゼ現る
ホルマン湖のダムが決壊するとの情報が入ってきた。ブルトンの町は低湿地にあるから危ない。昔綿花を扱っていたコートハウスに集まり、市庁が市民に協力を要請するがモルトリーが「クロンボの町を救って何になる。」と反論。しかし素っ裸のバーノンがパパの言葉として協力を訴えるとみんな静かになった。
土嚢の上で作業中にボクはあのサクソン湖で見た男らしい男を見つけた。彼はナイフらしき物を取り出し、堤防上のパパにそっとせまっている。ボクは足を取られてひっくり返ったが、医者のパリッシュに助けられた。「ここは危険だ。」とお母さんと戻る途中、黒人女性ニーナに「おじいさんが・・・。」と言われその家に助けに行く。大切なのは勇気だ!そこにギャビンという子供が一緒にいた。我々は離れたがらないソンベリー老人とともに彼らを担ぎ出そうとする。真の勇気とはこんなものだろう。途中でボクは犬を助けようとしたが、突然天井にも達するオールド・モーゼが現れ、その犬を食ってしまった。ボクはそいつの喉を箒でつき、食ったものを吐き出させて撃退した。ママはもうボクをしからないだろう。
herd=群がるchatterbox=おしゃべりな人spout=噴出するchisel=彫るanvil=かねとこsquall=悲鳴をあげるloath=気がすすいまないでEARSHOT=声の届く距離prance=踊りはねて進むwallow=のたうつscaly=鱗状のbowl=するすると進むwheelbarrow=手押し車
wince=ひるむpredicament=状態flotsam=浮遊物perch=捕まるものhindquater=後ろ4分の1entrails=内蔵、はらわたrusset=あずき色wail=泣き叫ぶpungent=ぴりっとするsplinter=砕片broom=ほうきpuke=吐く
7THE LADYの招待
オールド・モーゼの話は誰も信じてくれなかった。何でも屋がやってきてトースターを直し、あのTHE
LADYから招待状が渡した。届いた。パパは彼女を恐れて一緒に行こうとしない。ママとボクは、おじいちゃんと一緒に向かった。病床のTHE
LADYはこの前洪水でソンベリー老人、ギャビンを救ったことを大変感謝し、オールド・モーゼとの戦いを熱心に聞いた。それから何でもほしい物を、と言うので新品のライト付き自転車がほしいと言った。ボクをさらせた後、THE LADYは自分の身の上と超能力などをママに話し、夢で見た男のスケッチを見せた。あのサクソン湖に飛び込んだ車に結わえ付けられていた男の死体の顔だ。THE
LADYはパパに来させるようしきりにママに要請した。
kudzu=葛bereave=奪うmuzzle=鼻づらmolasses=糖蜜prong=とがった先crabgrass=ヒメシバconjure=呪文jive=スイングを演奏するmull=ゆっくり考えるsnub=けんつくを食わせるfrazzle=すり切らすconcoct=作るrepository=倉庫caldron=大釜frond=シュロなどの葉palsy=まひ、中風iridescence=虹色
第2章 悪魔と天使の夏
1最後の授業
ボクは、授業が終わるのを待っている。リンが鳴りミセス・ネヴィルの指導でお行儀良くみんな出ていった後、ボクは先生に呼ばれて「文才があるようだから、学校のエッセイコンテストに書いてみたら。」と言われた。家に戻ると、ボクは犬のレベルを連れて森を抜けて丘陵地に行く。仲間がみんな犬を連れて来ていた。風を受けてボクたちは元気良く走る。そのうち犬にもボクたちにも羽根が生えてきた。ゼフィールの町が下に小さく見える。
intone=吟唱するrecess=休みencumber=邪魔をするflinch=ひるむgnaw=がりがりかじるfoliage=群葉clearing=開拓地veer=曲がって進むtussle=組うちclubfoot=内反足unfurl=広げるflap=羽ばたくdeliium=せんもう状態soar=舞い上がるswoop=襲う、とびかかる
2床屋のおしゃべり
パパと町に一件しかない床屋ダラー氏の店にゆく。カスコート氏、ジャクソン氏、等の他子供が一人馬の人形に乗って髪を刈ってもらっていた。キュリスと言ってお父さんは巡回セールスマンだとのこと。あのサクソン湖事件の犯人は、ビガン・ブレイロックではないかとの噂が出た。彼は密造酒の販売をしていて評判が悪く、あの晩「男を殺した。」と言っているらしいが、JTは北部だから知らされてないらしい。カスコート氏がおだてられて得意になり昔保安官ワイアットアープを偶然助けた話をした。しかしダラー氏は嘘っぱちという。
douse=水につっこむsnip=ちょきんと切るscalp=頭皮sly=悪いpalomino=パロミノ(白馬)moonshine=密造酒cardsharp=いかさまトランプgoad=突き棒ricochet=跳飛(する)scowl=顔をしかめるstagecoach=駅馬車
3少年とボール
新しい自転車が届いてボクは大喜びだ。しかしスピードを出しすぎて垣根に突っ込んでしまった。幸い被害は少ない。その足で野球場に行く。デイビーとジャクソンが練習をしていたが、外野席に昨日床屋でみかけたネロ・キュリスが来ていた。ところが小さいくせにこいつは素晴らしくスローイングがいい。試しているところへブランリン兄弟がやってきてネロをからかい始めた。おれのコックをしゃぶれ、と威すのを見てボクは思わずベースを投げつけた。喧嘩になって完全にやられた。ネロがボールをやつらにぶつけてくれればと思うが動かない。郵便屋がやってきて助けてくれたがひどい傷だ。ネロは消えてしまった。
biceps=二頭筋veer=方向を変えるblur=にじみ、汚れorb=球dent=くぼませるbleacher=屋根なし観覧席、外野席beanpole=ひょろ長い人lisp=舌もつれdecipher=解読するRUNT=小さな子humdinger=すばらしい人snicker=くすくす笑うwhippet=ホイペットtaunt=なじるdodge=さっと避けるconflagration=大火災scavenger=ごみあさりswoop=急襲するgrudge=恨み、遺恨
4ボクは目覚める
ブランリン兄弟の件は予想通りになった。彼らは正当防衛を主張したが、ジャクソンは治療費等を出させることに成功し、兄弟は掃除などをさせられた。ボクの分はベースを投げつけたことで、賠償してもらえなかった。ボクはボクの部屋に怪獣の写真を貼って喜んだ。ママは怖くないの、と言ったが、ボクが怖かったのは大統領が暗殺されたり、ヴェトナムで焼身自殺した男の写真など現実の物だった。あるときボクは白人専用プールに連れていってもらったが、そのむかいにスピニンウイールがあり、みんなが騒いでいた。ラジオから流れるビーチボーイズがうるさかったが、突然バプテイスト教会の男が「こんな物が青少年に害毒を流している」とわめきだし、女の子のラジオを踏みつけた。そうは言ってもボクは楽しかった。
molar=臼歯prevail=打ち勝つconcussion=震動roughhouse=大騒ぎcataclysm=大変動、一大異変amulet=お守り、魔除けdrone=のらくら暮らすtendril=つるserene=うららかなranch=牧場icicle=氷柱hangout=すみか、たまり場rev=エンジンの回転を増す、ふかすthrong=群衆perch=とまるembroil=巻き込むskitter=速やかに進む
5蜘蛛猿ルシファー万歳
ク・クルックス・クランの連中がTHELADYのところに「町からでていけ。」のビラを配った。十字架が彼女の庭で焼かれたとのことだ。
バプテイスト教会の牧師が、なぜあの音楽を悪く言うのか興味があったため、ボクは両親に会につれて言ってくれるよう頼んだ。二人は反対したが、結局行くことになった。演壇にあらわれた牧師は、こんなひどい歌が君たちの子供を悪くしていると、ビーチボーイズの一部などのレコードをかけてがなり立てた。そして最後に蜘蛛猿を取り出して踊らせようとしたが、蜘蛛猿ルシファーが暴れ出し、みんなの頭に飛びかかり耳をかじったり、食った物を吐いたりして夜の町に逃げ出してしまった。
say-so=発言loafer=浮浪者abide=とどまるswelter=暑さにうだるnoose=輪なわsneer=あざ笑うbum=浮浪者fornicate=姦淫するgroove=みぞgibberish=わけの分からないcroon=低い声でくちずさむwrithe=もがくdodge=避けるwaft=漂わせる
6ネモの母とおじいさんとの1週間
その後蜘蛛猿は、悪さばかりしてなかなか捕まらない。バプテイスト教会の演説は、信用を失った。郵便屋のハギソンがパパとクラン、THELADYのことで議論した。ボクのお誕生日がやってきて、ベン、デイビーなどがやってきた。ボクは、タイプを練習しはじめた。ある日自転車で出かけるとネモに出会ったので、ボールを投げたが、お母さんが出てきて止めさせた。彼女はネモを強引に家に入れてしまった。ボクは牢獄というのは別のもあるんだなと思った。夏になり遠足にジョニーも参加するようになったが、調子が悪そうだった。幽霊の話からスノードン、サクソン湖の話になった。
8月になってボクは、ジェイバードのところにやられた。生活は朝食とった後はいつも適当だったけれど、ある時ジェイバードに連れられてボクは塩を買いに行った。ところが彼はボクをおかしなところに連れていった。そこでは博打が行われており、あのブランリンがいた。ボクは外に出されて待っていたが、彼が出てこないので一人で帰りだした。へたばりかけたところに医者のパリアッチ先生がやってきて助けてくれた。先生はあのネヴィル先生が癌で死んだことをつげた。夕方、うちしおれて、ジェイバードが帰ってきた。
夜、夢の中でネヴィル先生が「とにかく何か書いてみるのよ。いつかだれかが見てくれる。あのコンテストに応募しなさい。」と忠告してくれた。
windowsill=敷居flinch=ひるむwallow=転げ回るgnat=ぶよvernacular=話し言葉smear=塗りつけるdope=麻薬vim=精力rounder=巡回説教macable=気味悪いstunt=避けるconcoction=混成string=?roustabout=港湾労働者skin=皮をはぐpainstakingly=骨身をおしまずknack=技巧furl=巻き上げるmaelstrom=大渦巻きsheen=輝きthe law=警官ruse=策略snicker=くすくす笑うderail=脱線するslant=傾斜nudge=そっと突く
7キャンプ旅行
ボクはあのサクソン湖に沈んだ男の話を題材に2枚の短編小説を書いた。パパは最初恐れて反対したが最後に認めてくれた。受付のクラヨラ先生も「なんであなたが殺人の話を・・・」といぶかったが、パパが承知していることを知ると認めた。
ある晩ボクは森へキャンプに行きたいと言った。
結局ベン、デイビーと三人で出かけた。暗くなってキャンプを張ったときボクはパパに聞いた話をした。「むかしこの辺にナチスが収容されていたがその小屋が焼けた。何人かが逃げ出し、洞穴生活を始めたが食う者がなくなって人肉食いを始めた。最後にブルーノが残ったが、彼は脳味噌を食うのが好きでその後何人かが襲われた。しかし彼は銃で撃ち殺された。」
ところが向こうから本当に二つの目が近づいてきた。車だった。つづいてもう一台。降り立ったのはデイック、郵便屋のハギソン、ブレイロックの親玉ビガン、息子のブレイロック、それに薄気味の悪い大男だった。デイックがビガンに400ドルわたした様だった。我々は注意していたが気づかれてしまった。ちりじりになって逃げた。気がついたときは一人、やっぱり、キャンプはママの言うとおり13歳まで待つべきだったかも知れない。
yellowstreak=臆病broach=(話を)切り出すprofusion=豊富ridge=山の背prowl=さまよい歩くvow=誓うshush=しっ!ember=残り火retch=吐こうとするranger=森林警備隊員jitter=神経質であるpallid=青ざめたpetulance=かんしゃくmarrow=髄smolder=いぶるtrudge=てくてく歩くpup=子犬nab=捕らえるboulder=丸石
8チル・ウイロウ
明るくなってから、ボクは空軍施設に向かって歩き出し、とある広場に出た。そこに池があってボクより大きな女の子が裸で泳いでいた。ボクはうっとりしてしまった。「道に迷った。ゼフィールから来た。」というと、女の子はあのジェイバードが賭博をした小屋よりもひどい小屋に連れていった。そこにはお母さんと赤ん坊が暮らしていた。女の子はチル・ウイロウと言い16歳、学校に行っていないと言う。彼女は戻ってきた亭主のビルに頼んで、ボクを近くのガソリンスタンドまで送ってくれた。ボクはスタンドの主人にコインを借りて、おかあさんに電話、30分くらいで両親がやってきて救われた。大してしかられる事もなく、思い切り食べさせてくれた。ボクは恵まれていると思った。
翌日シェリフのアモリーがやってきて、ボクにいろいろ聞いた。ボクはビガンがデイックに何か箱に入ったものを400ドルで売ったと告げた。どうしてデイックやハギソンと分かったかと聞くから、投げ捨てた両切り煙草、ビガンがそう呼びかけたなどと語ったが証拠にはならないようだ。
hulk=廃船の船体halo=後光arduous=困難なglade=森林の中の空き地spellbound=呪文で縛られたtress=女性の巻き毛sheepishly=恥ずかしがってpelt=攻撃するturnip=かぶflipflop=サンダルfaucet=蛇口croon=小声で感傷的に歌うweather=(困難などを)切りぬけるfurrow=皺をよせるdeputize=代理を務める
9夏の終わり
アモリーの話で、捜査は予想した方向になった。デイックやハギソンはその晩は一歩も家をでなかったと主張した。短編小説が3等になったとの通知が来たけれどみんなの前で読むと知って緊張した。
夏休みの最後の日にベン、デイビーと野球場に行った。ネロがやってきて悲しそうに「また引っ越さなければならない。僕はいつでも引っ越しで友達ができない。」と嘆いた。ボクは記念に持っていた野球のボールをあげたが、彼はそれを天高く放り投げて行ってしまった。
doleful=悲しい、陰鬱なcleat=滑り止めをつけるroost=とまり木swatch=見本hurl=強く投げつけるsquint=目を細くしてみること
第3章 燃え立つ秋
1緑の羽根のついた帽子
新学期が始まり、ボクの後ろはあのデヴィル嬢、授業では分数が分からず後ろからはいたずらされえらい目にあっている。
突然市長からボクに会いたいという電話、何事かと自転車で行くとブランリンがいたのであわてて遠回りして行く。市長室に入ると市長は秘書に帰って良いといった。外は雨、そして雷、あの短編の話をしだすと秘書が顔をだし「あの、傘を貸していただけません?」「クローゼットにあるのを持ってきなさい。」ところが一寸して「市長、この傘かびが生えてますよ。」とぶつぶつ言いながらもって行く。「君に良い物をみせよう。」と市長が去ったのでクローゼットを見るとあの緑の羽根、バンドの突いた帽子。市長はパパを殺そうとしている男だ。市長が「何をしている。」と声をかけた時電気が消え、ボクは帽子をとって逃げ出した。後ろから市長が何か光る物を持って追いかけてきた。水害の時パパを殺そうとした男!あわてて雨の中を自転車に乗り家に戻る。
ところが羽根を、靴のそこから見つかったものを較べると大きくて色も地味で大違い、そのとき市長から電話で「どうして逃げ出したんだね。あの短編の表彰状のことを話そうと思っていたのに。」あの光っていた物は実はパイプ掃除する物だった。
夜ふと気がつくとパパがまだ起きている。庭にたった隙に机をみると骸骨に羽根の生えた絵。そしてサクソン湖、THELADY、WHO?,WHY?などの文字。パパはその紙を焼いてしまったが・・・。
だれかがあのサクソン湖で人を殺しただれかがパパを狙っている。
hang-dog=こそこそしたsneeze=くしゃみqueasy=吐き気のあるjaw=しゃべる、くどくど言うdetour=遠回りriddle=なぞjingle=ちりんちりんなる音discolor=変色するmusty=かび臭いmildewed=かびの生えたhollow=へこますblurt=だしぬけに言い出すcarom=玉突きbaleful=有害なmeekly=我慢してpenance=ざんげ、後悔deduce=演繹するden=隠れ家tribulation=艱難
2魔法の箱
図書館で発表会が行われた。ボクは緊張して足も動かぬ程だったが、なんとか読むことができた。表彰状を受け取り、散会したあとあのTHE
LADYがパパのところにやってきて、あのサキソン湖のことを話した。そして彼女たちも情報を持っている、それらをつきあわせて殺人犯を見つけようと提案した。そして彼らの展示室が開かれるから来てくれるよう要請した。パパは「クランの連中はどう思うだろうか。」など思案投げ首だった。家に帰るとパパはもらった表彰状を壁に掛けてくれた。
hive=ミツバチの巣箱hobnob=親しく交際するshrivel=しなびさせるslink=こそこそ歩くprattle=無駄話をするsashay=滑るように進むgleeful=大喜びのdrowse=居眠りするelate=意気をあげさせるsnippet=切れ端jimmy=金てこなどでこじ開けるartifact=人工物exorcise=追い払うexhilaration=気分を浮き立たせる事、陽気
3バーノンとデイナー
デヴィル嬢からの誕生日招待は断ったが、匿名でボクはバースデーカードを書いた。ところがラッドが、あれは自分が書いたとふれだした。
なんとあの素っ裸のバーノンが、我々一家を食事に招待したいと言ってきた。散々迷ったが受けることにした。彼は一次は実業家になることを期待されたが、THE MOON MY MISTRESSという小説を書きその方に興味があるようだ。ところで最近パパのムーアウッドを見かけない。
土曜日迎えの車がきてバーノンの屋敷に赴く。バーノンはゼフィールの町の模型を作りそこに汽車を走らせていた。彼が夕食をとりたかったのはボクで、パパは台所でとることになった。二人になったとき、バーノンはパパの反対を押し切って小説を書き、二作目も書いたが失敗したこと、ビジネスの世界に戻ったことを告げた。そしてボクに書き続けよと忠告した。
scab=かさぶたcleaver=肉切り包丁hermit=隠者gruesome=ぞっとするturret=小塔chug=ポッポッと音をたてるchaperon=つきそいinquisition=審問swoon=卒倒するlinchpin=かなめmeander=曲がりくねって流れるjovial=陽気な、楽しい
45人の雷の怒り
デヴィル嬢はボクを袖にし、ラッドに夢中のよう。誕生日はいろいろプレゼントをもらったとか。
見せ物会というのは得意の品物を持ち寄ってそれぞれ解説するのだが、ジョニーはタックルボックスに入れたインデイアンの矢尻を持ってきた。長いことかかって集めた物である。中でもスノードンを見て死んだインデイアンが、ばらまいたという矢尻は立派だった。
ところがそこにブランリン兄弟がやってきていたずらを始め、ジョニーが怒って喧嘩となった。デイビーやレイが、加勢しゴッタと殴り合いになった。ゴッタは死にものぐるいでかかってくるジョニーに苦戦、最後は逆にのされてしまった。ボクはロケットにのって逃げ出したが、ゴルドが黒いバイクで追ってきた。ところがロケットが自分の意志を持ったかのように猛スピードで走り出し大変。はっと気づくと溝があったがそこを飛び越した。あとからきたゴルドは溝に落ち、しかもそれがあの逃げ出した蜘蛛猿ルシファーの上。ゴルドは引っかかれ、かじられ散々な目にあっていた。
spurn=追い出すfickle=きまぐれなrecess=休憩、休みwreath=輪crevice=割れ目tepee=テント小屋stingy=しみったれたtantrum=かんしゃくgeyser=間欠泉crosscurrent=逆流wring=絞るshin=むこうづねwrithe=もだえ苦しむsubmission=服従swerve=それるmottle=斑点drool=よだれをたらすhedgepodge=ごたまぜdocile=従順なgrace=親切
5ケース#3432
その後ブランリン兄弟はボクたちに悪さをしなくなった。デヴィル嬢は別の恋人を見つけたみたいで良かった。気になるのはパパとママの関係だけだった。
ある時ボクはパパに声をかけられて、レザンダー医師のところに連れていかれた。犬のレベルが、バーミンガムからきたトラックにはねられ、死にかけているというのだった。地下に連れて行かれ、レベルの惨状を見たボクは涙し、神様に死なせないよう祈った。ボク等だけになったとき、突然レベルが立ち上がった。しかしそれが最後に見えた。しかしレベルは生き続けた。ボクは自宅に連れ帰ったが、何も食べない。ベッドで焼け死んだカールの亡霊が出てきた。かなり長いこと生きていたが、最後にレベルの葬式を出した。
skulk=こそこそするtirade=長広舌downright=率直なnag=うるさくせがむwont=慣れてleash=犬をつなぐ革ひもmusky=じゃこうの匂いのするmuzzle=犬の鼻ずら、鼻孔部clog=おもり木をつけるcoddle=甘やかすbluster=荒れ狂うthrash=うちのめすconvulse=激しく震動させるform=礼式burp=げっぷparakeet=インコoriole=うぐいすlistless=ぼんやりしたantibiotics=抗生剤amputate=手足などを切断するwither=しぼむslurp=音をたてて食べるstethoscope=聴診器dandruff=ふけhobgoblin=いたずら好きの小鬼werewolf=狼人間nudge=そっと突くchirp=チューチューrummage=かき回すenthrall=心を奪う
6死人のドライブ
10月、パパはボクの自転車に籠をつけた。スーパーマーケットがで来たおかげで、牧場の仕事が少なくなったため、ママが教会等で手製のパイを売り始めた。ある日レザンダー医師に感謝の意味でパンプキンパイを届けに行ったが、彼はアレルギーとかで受け取らない。その帰りにドニー・ブレイラックに捕まり、無理矢理彼のシェヴィーに連れ込まれる。彼はグレース夫人の娼婦の家に行き、レイニーを誘拐する。レイニーは、子供のステイーブが死んだ場所を明示する。ボクやレイニーの犯行を押さえつけ、滅茶苦茶なスピードで走っていると、あのミッドナイト・モーナが追ってきた。ブレイラックは「この死に損ない!」と狂ったような走った末、モーナが追ってきてついに衝突。ブレイラックはふらふらと車から這い出すが、落ちたピストルを拾ったレイニーは次々と銃弾を撃ち込む。
teem=満ちるswerve=それる、はずれるcraggy=岩の多い、ごつごつしたpigpen=豚小屋fly=飛ばすawning=日除けseethe=沸騰するmock=馬鹿にするjangle=じゃんじゃんなるfiendish=悪魔のようなprow=船首cleave=割るbulge=ふくらみ
7ゼフィール真昼の決闘
ボクは、レイニーととぼとぼ歩いているところを、グレイスの呼んだ警官に発見された。彼は、ブレイロックに買収されているという事なので、ボクは何もしゃべらない。パパに話ではステイーブはいつかレイニーと結婚する約束をしたが、グループで働かせたいブレイロックは、ステイーブの乗るミッドナイト・モーナを衝突炎上させたのだった。息子が死んでレイニーは、何事にも関心を持たなくなったという。ブレイ・ロックは収監され、今度は罪を逃れられない。
11月暖炉に火が点る頃、保安官のアモリーがやってきて告白した。「私はブレイロックに買収されたが、今度ばかりは許せない。私はこれを認めこの町を去る。新しい保安官があさってくるので、ドニーを引き渡すつもりだ。連中は猫の死体を置くなど脅しをかけて、ドニーを奪うつもりだ。私は妻子を実家に送った。明後日まで助けてほしい。」しかし熟考の末パパは断った。コミックの様には行かない、とパパは言った。
ボクはそのころレザンダー医師の動きを注意していた。
パパはボクが薦めると、翌日ママの反対を押し切り出かけていった。ボクは12時近くになって出かけて行き、キャトコートの影に隠れて様子をうかがっていた。
アモリー側は黒人ムーン・マン、長官のマルシェット、それにパパだ。
ビガンが、ボデアン、ウェイドを引き連れて、キャデラックで乗り付けてきてパパの自動車のタイヤを撃ち、脅しをかけた。しかしキャトコートが撃ったため銃撃戦となったが、ビガン側が皆撃たれた。ビガンの弾は最後に青い蛇になり、彼は腰を抜かした。引っ込んでいた男どもが駆けつけた。
scarecrow=かかしhearth=暖炉wan=青ざめたspittoon=たん壺slither=ずるずる滑るdisgorge=吐き出すraspy=ギシギシ音をたてるuphold=支持するhumdinger=素晴らしい人unravel=解く、ほぐすimpending=差し迫ったthrum=こつこつたたくpeek=そっとのぞくsmirk=にやにや笑うmusty=かびの生えたfurtively=こそこそとiridescence=玉虫色hootennany=フーテナニー(聴衆も参加できるフォークソングの大会)mettle=気性caterwaul=ギャーギャー鳴くflinch=ひるむthaw=雪が解けるintrude=押しつける
8ロストワールドより
ブレイロック一族は、裁判に掛けられ、兄弟たちはお互いに非難し会った後、ギガンは反省し、聖職者になることを誓った。
パパは、今回の罰としてボクをカーニバルに行かせないようにしようとしたが、妥協してそれまでずっと皿洗いをさせることにした。ところがベンがピアノを習うことになったので、ボクたちは7時まで待たなければならなかった。その時間になって出かけ、先生のグラス姉妹の家のベルをおした。
ベンが悪戦苦闘していた。そのうちに姉妹があれを買った、これを買ったで喧嘩を始めた。それが収まったと思ったら突然へんてこりんな大声。「餌をやりなさいよ。」の声。大きなオウムだった。しかもオウムがしゃべっていたのは、ドイツ語だという事だ。
さて、カーニバル。大観覧車の一番真上でレイが「ボルトがはずれてる。」と叫びながら揺らしたり、お化け屋敷で悲鳴を上げたり、一つ目の赤ん坊が出たり、自動車ゲーム、インデイアンごっこなど大変だ。しかし一番すごかったのは、ロストワールドから来たとか言うトライセプルスなる怪獣。何のことはない、半分痛めつけられたサイなのだ。しかも係のアッチチュードは、バットでもってひっぱたいていじめているのだ。ボクたちが逃げ出した後、そのサイが逃げだし、大騒ぎ、アッチチュウードはいつのまにかどこかに消えてしまった。カーニバルが終わり冬が近づいて来た。
arraignment=罪状認否careen=傾くfreak=気まぐれ、酔狂barker=吠える動物、客引きhaul=引く、運搬するrivulet=小川lizard=とかげgroove=溝、わだちsimper=作り笑いをするcomisseration=同情indelibly=消えないように、永久にpedestal=胸像などの脚glower=苦い顔をしてにらむsubscription=寄附、申し込みthimble=指ぬきgrouse=ぶつぶつ言うsquabble=喧嘩、口論loony=狂人lag=遅れるFerris wheel=大観覧車warty=いぼだらけのslosh=slush=ばちゃばちゃする音cyclops=一つ目の巨人evangelical=福音のrant=わめくreek=悪臭gyp=ペテン、詐欺gaunt=げっそりやせたwrangle=口論するrind=皮brawl=口論、喧嘩shuck=殻、皮bassoon=バスーン、ファゴットwhack=強く打つsap=樹液budge=身動きするsubside=低下するsuperlative=最上級の語giggle=くすくす笑う
第4章 冬の冷たい真実
1たった一人の旅行者
ママが、パパがスパーマーケットのおかげで仕事を失い、いなくなったと言った。ボクは自転車で探しに行き、サクソン湖でぼんやりしているパパをみかけ、慰めた。近所の人はケーキを持ってくるなどしてくれたが何になろう。
ボクは、グラス姉妹のところにいたオウムがドイツ語を話していたが、何を話したか聞こうと、ブライトスターカフェにいるオズボーン氏を尋ねた。彼はオウムがドイツ語をしゃべっていると言った男だ。近くにデイックがいて黒人はアフリカに帰れば良い、などと言っていた。オズボーン氏はオウムは「誰が分かるものか、ハナフォード。」と言っていたようだという。
家に戻ってボクの持っている羽根の色を見ると緑、ただあのオウムは黄色い斑点のついたトルコ色をしている。しかし姉妹の会話からオウムが二羽いるような感じもする。
レイがお父さんに連れられて狩に行き、誤って銃弾があたったとの知らせを受けた。病院に行く。皆は「大丈夫だ!」とは言うが・・・。彼は大鹿のスノードンを見たと言った。ボクたちは病室で待機していたが、夜になってボクは病室に呼ばれ、彼に惑星を飛び回る王子の話をした。彼の手がボクの手をしっかり握り、そしてたれた。
morass=沼地venison=鹿肉buck tooth=反っ歯slurp=音を立てて飲むhoe=鍬をいれるblue=卑わいなruckus=騒ぎjackass=まぬけ、うすのろmimicry=まね、ものまねraucous=しわがれ声のblip=短音を出すpluto=冥王星uranus=天王星
2信仰
レイの葬式が終わった。ボクは、かれが今後ずっと暗いところにいなければならないなんて信じられなかった。牧師は信仰について説教してくれた。
クリスマスが近づいた頃、数学の教師レザランドがボクをうすのろと何度も呼び、素数の説明を求めたが分からないと答えた。彼女はボクを引っぱり出そうとしたので、ボクは彼女をひっぱたいた。校長から両親に電話がかかった。
ボクは三日の停学処分を受け、さらに謝りの手紙を書くよう求められたが、ボクは書く気がしなかった。パパは、ボクを罰として鞭で打った。
自分の部屋を夜中に抜け出し、レザンダーの家に明かりがついていることを確認した後、ポルター丘に行く。そこには白人と黒人が別々に埋葬されている。天国では彼らは一緒に歩くのだろうか。両親がレイの具体的な話を何もしなかったことを思い出した。彼の墓に行った。レイに呼びかけながら、あの謝りの手紙を書かない気持ちになっていた。
そのとき列車が、ゆっくりと鉄橋に向かって走ってくるのが見えた。ボクは自転車に乗り、追いつき飛び乗った。ところが干し草の中に、のろまのボクサーとそのマネージャーなど3人グループがいた。彼らは「お前は大人の世界を見たいか。」と聞くから「そうだ。」と答えると、次の町に連れていかれた。ネオンサインの陰で、男が暴行をうけ、女が犯され、犬がたたき殺されていた。3人組のうちのプライサーと言う男が、お前はゼフィールに戻れ、と言い、彼らは列車に乗った。ボクは追いつこうとするが、飛び乗れない。そして落ちた。
夢だった。ボクはレイの墓の側で居眠りをしていたのだ。ボクは自宅に戻ったが謝りの手紙は書かなかった。そのうちに両親がいろいろ連絡をとってくれたらしく許してくれた。「なぜ、教師に侮辱されたことをまず言わなかったのだね。」と言われたので、ボクは肩をすくめた。
mangle=滅多切りにする。gleeful=喜ぶappall=ぞっとするrag=いたずらするdisrespectful=失礼なbillow=渦巻きfend=押しやる、かわすobituary=死亡記事crinkle=皺を寄せるzillion=何兆億trestle=橋脚elicit=誘い出すdexterity=器用さrung=桟lilt=陽気で軽快な調子tramp=徒歩旅行をするemaciatye=やせ衰えさせるshamble=よろよろ歩くpallid=青ざめたmonstrosity=奇怪dent=へこませるcanteen=水筒haunch=臀部vile=下劣なcallous=堅くなったtrudge=てくてく歩くstocky=ずんぐりしたhulk=かさばるものconvulse=激しく震動させるrag=いたずらするwhack=強く打つ
3キルトの切れ端
授業に戻った日、ボクは、レザランドに殴りかかったことを謝った。その後、机に接着剤をつけた奴がいて、彼女は肘が取れなくなり、用務員に切ってもらって病院に運び込まれる事件が起きた。あれはきっとデヴィル嬢の仕業と思う。
ボクはそのころパパとクリスマスツリー作りをした。
そしてある時ボクはグラス姉妹を尋ねた。ところがブルーグラスが相棒のグリーングラスがキャトコートと結婚して出ていってしまったと悲嘆にくれていた。しかしボクがこの前見たオウム以外にいたかと聞くと「一羽がいたが、レザンダー医師言うところの脳熱で死んでしまった。」といい、それは緑色で持参した羽根の色だった。しかも二つのオウムはサクソン湖事件が起きた頃、同時に入院していたという。オウムはドリームのピアノを聞くと狂ったようになったが、その曲は彼女の好きな曲でしかもレザンダーの奥さんは彼女からピアノを習っていたという。
するとあの夜レザンダー医師のところで殺人が行われ、そのときに音を消すために夫人が「ドリーム」を弾いていた、その後夫妻は2台の車で出かけ、死体を車ごとサクソン湖に沈めたが、オウムの羽根が紛れ込んでしまった・・・。
もっとも証拠は羽根とキルトの切れ端しかないし、レザンダーがドイツ人でなさそだというの問題、しかし殺人者はこの近くにいる!
surly=不機嫌なluff=船首を風上に向けるchortle=声高に笑うhacksaw=弓鋸custodian=守衛chintzy=安ピカのcat=男が女をあさるloathe=ひどく嫌う
4デイック・モートリーの城
THE LADYに呼ばれてレクリエーションセンターで行われた市民権利博物館完成パーテイに参加した。彼女はこれが私の夢だった、人はこれまで通過してきた道を考え、これからを生きなければならない。その意味で私はこれを作らなければならなかった、と語った。そしてそこには過去の黒人の悲惨な生活やキング牧師を中心とする市民権運動の写真などがあり、ボクは感動した。
それからキャンドルサービスに参加した。レザンダー医師が来ていて「ありがとう、鳥人さん」と答えると一寸ひるんだようだった。
デイナーパーテイは、いつもの歳に較べると地味だったけれど好きなエッグノックは沢山あった。ボクはプレゼントに本をもらった。
そのとき大きな爆発音。表に出るが良く分からない。市長に電話するとデイックのところに爆弾が落ち、デイックが下敷きになっている。皆非難してくれ。」それでボクたちは非難したのだけれど、パパは現場に行った。以下は後で聞いた話。
到着すると家に出来た大きな穴の中、クリスマスツリーと爆弾の下でデイックがわめいている。空軍は俺のせいじゃない、シェリフはホイストがなければ無理だ、おれたちは逃げる、パパはひょっとしてTHE
LADYに頼んで見たらと考えた。黒人の何でも修理屋ライトフットがやってきた。「黒人はいやだ。」「何とかしろ。」とタイマーの音にびくびくしてわめくデイックを尻目にライトフットは慎重にゆっくりと作業。とうとうデイックが、ジェラルドの発想で、ブレイロックから爆弾を買い取り、あの市民権利博物館を爆破する予定だ。」と白状する。最後にやっと雷管がはずされる。
fiddler=ヴァイオリン弾きscamper=ふざける、あわてて逃げるfutile=無駄なderision=あざけりshatter=粉みじんに壊すpew=信徒席skirmish=こぜりあいwhack=強く打つwhiplash=むち打ち症deliberate=熟考するappraise=評価するscowl=顔をしかめるbrainpan=頭蓋concussion=震動vamoose=逃げる、高飛びするdabris=破片、がれきshingle=こけら板dementia=痴呆gunk=べとべとして気持ちの悪いblubber=おいおい泣くdeflate=すぼませる
516滴の血の占い
デイックを助けた真相は、パパがTHE LADYに連絡したためだった。パパからの連絡でTHE
LADYは、市民権利博物館を調べたが見つからなかった。しかし最後に郵便受けの中から見つかり、その爆発力は、博物館の他周囲の家まで吹っ飛ばす威力のあるものと言うことが分かった。ハギソン、デイックがバーミンガムのFBIに連行された。
ママは、パパがTHE LADYに相談したと知ってよろこんだ。パパは次に自分自身の心配でボクとTHE
LADYのもとに相談に言った。説明を聞いた後、THE LADYはパパから16滴の血を採って占ったところ、二つの3が関係があると言った。33番地に住む二人は関係なかった様だが、ふとよったガソリンスタンドの親父が33番の車が時々通ると言った。
パパは、そのガソリンスタンドでアルバイトをして33の車を追跡することにした。歳があけて1965年になった。
innards=臓物skittish=ものおじするqualm=不安pretzel=プレッツエル、ビールのつまみfiligree=金属のすかし細工gibberish=わけの分からないgurgle=どくどく流れるdab=軽くたたくwitticism=名言shamble=よろよろ歩くmar=ひどく傷つけるchide=しかる、小言を言う
6見知らぬ隣人
ボクは、レザンダー医師の家を探索に行ったが、レザンダー夫人に見つかってしまった。そしてレザンダー医師も出てきた。彼は、ボクになんと週3回で20ドルから出すから、手伝いに来ないかと言った。しかしその条件は、第一に親に知らせないこと、そして第二にあの緑の羽根を持ってくることだった。過去は過去のまま封印しておくのが良いというのだ。
そのころパパは、トラックから降りてきたハナフォードとスタイナーなる男と話していた。パパが一部始終を話すと、ハナフォードは、死んだ男はボクの弟のジェフだと言いだした。彼らはナチ犯罪人追跡者なのだそうだ。すでに4人を発見したという。彼らはギュンター博士の存在を知り、密かに追いかけた。弟はその日記を手に入れて、博士を強請った。そのために殺されたのではないか。ギュンター博士は妻のカナとともに、偽名で住んでおり、妻のカナはピアノがうまく、人骨で作ったオウムをもっている。パパはその男が、レザンダー医師であると知り驚くが彼らを案内する。
ボクがレザンダー医師と争っているときパパが尋ねてきた。カナことレザンダー夫人はすぐ倒されたが、ボクは車に乗せられて連れ出される。後ろからパパが追ってくる。
サクソン湖で対決になったが、突然あのロストワールドから逃げたトライセプルス怪獣が襲ってきた。そのおかげで車はレザンダー医師と共に沈むが、ボクは危機一髪でパパに助けられた。
providential=神のhulk=図体のかさばるimpassive=無表情なgrizzle=ぐずるapprentice=徒弟entail=必然的に伴うknead=こねるsheen=輝きchisel=彫るscrupurously=実直なsnare=わなで捕るintricate=複雑なconstrict=締め付けるvulgarity=俗悪sully=傷つけるricochet=跳飛(する)lurch=急に傾くことstave=突き破るgurgle=どくどく流れるinexorable=冷酷なaftermath=二番刈enthrall=心を奪う
5ゼフィールの今
1991年私は、妻サンデイと二人の子供を連れてゼフィールに戻った。あれから1966年に父がバーミンガムのコカコーラのボットリング工場で働くようになったので、私たちはゼフィールを離れた。彼は、そこで夜勤のマネージャーになったが、1978年に他界した。私は、アラバマ大学を出てジャーナリズムの学位を取った。母は、父の死を悲しんだが、ケンタッキーの牧場主と再婚した。
過去の思いにふけりながらドライブをするうち、私たちはバーノンハウスにやってきた。そこは孤児院になっていて私は多くの子供たちに囲まれた。なかから懐かしい顔があらわれた。レバランド先生、何でも屋のライトフット・・・。
fold=布をたたむfraternity=兄弟の間柄callous=硬くなったvigil=寝ずの晩、徹夜rant=わめくhack=たたききる、ぶった切るacclaim=さかんな喝采を送るcrave=しきりにほしがるheadstone=墓石splurge=派手にみせびらかすconsign=引き渡すimmaculate=汚れていない、完全なwizened=しなびたtarry=とどまる、滞在する
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