ハヤカワ・ミステリ文庫 THREE ACT TRAGEDY 田村 隆一
引退した俳優チャールズの海辺の家で、名士が集まってパーテイが開かれたが、カクテルを飲んだ善良な牧師が突如として苦しみだし、死亡した。自殺説も飛び出したが、数ヶ月後に開かれたほとんど同じメンバーによるパーテイで、今度は俳優の友人の医師がポートワインを飲んで死亡した。死因はいずれもニコチン毒によるものとされた。
この事件を追ってチャールズ、その若き恋人エッグ、美術・演劇のパトロンサタースウエイトが調査に乗り出し、名探偵ポアロは顧問として灰色の脳細胞を使って事件の真相解明に乗り出す。執事のエリスが消えるが、暖炉の後ろから出てきた書類により、彼は真実を知って強請ろうとした、と解釈される。小さな証拠がつみあがって、次第に事件の真相が見えてくる。
若い恋人と結婚したいが、離婚は許されないカトリックの教え、そこでそれを実現するために男は自分の過去を知る医師を殺そうと決心した。そしてそのリハーサル・・・。死ぬのは牧師でも誰でもよかった。
全体を疑惑・確信・真相の三段に分けて舞台劇のような感じに書かれた作品。毒入りカクテルを飲んだ牧師が倒れる、みんなの視線は牧師にむかう、その隙にたもとに隠した無毒のカクテルと毒入りのものをすりかえるというトリックが、人を小ばかにしているが面白い。
・ニコチン中毒死(77P)
・純粋のアルカロイド(ニコチン)は無臭の液体で、たかだか二、三滴で人間一人を即死させるくらい、わけないそうです。・・・・薔薇にふきかけたりするのに使われているんです。(97P)
・死臭は上に昇って行くので、下には来ないものよ。(156P)
・推理の過程(160P)
・犯罪をもう一度組み立てること、これが探偵のねらいです。犯罪を再構成するには、ちょうどカードで家を組み立てるように、一つの事実の上に、他の事実を積み上げてゆかなければなりません。(314P)
・召し使いに成りすます(321P)
・(離婚)しかし、法律では解決の着かない悲劇が二つあります。あなたの結婚した婦人が、どこかの刑務所で服役しているかもしれないし、あるいは精神病院に収容されているかもしれないのです。(329P)
The following list of poetry was compiled by Ragnar Jnasson, 1997.
Three Act Tragedy, 1935
Of more than twice her years,
Seam'd with an ancient swordcut on the cheek,
And bruised and bronzed, she lifted up her eyes
And loved him, with that love which was her doom.
Tennyson
POETRY
http://www.hi.is/~ragnai/eacpo.htm
r930303 rr991005