夜鶯荘            アガサ・クリステイ


創元推理文庫  PHILOMEL COTTAGE  中村 能三 訳

 アリクス・マーテインは、デイックと将来結婚するつもりだったが、偶然受けた遺産から相手が尻込み、その時急に現れたジェラルドと結婚し、夜鶯荘に住むことになった。
 しかし何となく不安で妙な夢を見ていた。そんなときジョージ爺さんが
・夜鶯荘は二千ポンドと言った。夫は三千ポンドと言い、私は一千ポンド払った。
・夫は明日ロンドンに行く、と爺さんに言ったと言うが自分の知らない事。
・夫の手帳に今夜九時と書いてあった
・夫は九時に現像をしに地下室に行こうと言った。
 漠然とした不安につつまれて、夫の留守に部屋をあら探しする。夫の集めていた新聞記事が見つかった。夫は結婚詐欺師で、自分を殺そうとしている!
 戻ってきた夫に彼女はコーヒーを薦める。そしてデイックに電話、ボタンを離している時は相手に電話が通じない事を利用して、緊急事態を伝える。彼女は夫に物語を始める。「私は若い頃、夫をヒオスシンという毒の入ったコーヒーで殺して保険金を奪ったことが二度ある。」毒が回って夫が動けなくなった。デイックが到着したようだ。

作品を書く上で参考にしようと読み返したが、クリステイの作品にしては驚くほど心理描写が良くできている。

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