チャーリー・チャンの活躍      E.D.ピガーズ

創元推理文庫 CHARLIE CHAN CARRIES ON 佐倉 潤吾 訳

1930年頃の話。豪華な世界一周観光船が、ロンドンに立ち寄ったが、その投宿先のブルーム・ホテルでアメリカの富豪モリス・ドレイクが殺される。
ロンドン警視庁のダフ上席警部が、捜査にあたり、どうやらドレイクは隣室のプロデユーサーと間違って殺されたらしいこと、怨恨関係らしいことがわかる。
しかしサンレモまで追求したその矢先、当のプロデユーサーが、自殺に見せかけて殺され、犯人を名指したはずの手紙を持っていた妻は、エレベーターの中、彼の目の前で撃たれる。
ロンドン警視庁は、ウエルビー警部補に追跡させるが、彼も横浜で撃ち殺され、舞台はハワイへ。
駆けつけたダフと彼の盟友で中国人、子沢山でおでぶちゃんのチャーリー・チャン警部が、捜査に当たる。
ダフは犯人に撃たれ負傷、チャーリーは一行を追って、サンフランシスコへ。
旅行団解散の目前、事件の遠因が南アフリカのダイヤ発掘にあり、財産を隠した銀行の鍵がポイントと知ったチャーリーはついに犯人を特定、駆けつけたロンドン警視庁の面々とともにタコマの木材業者ジョン・ロスを逮捕する。
謎解きの面白さと世界一周観光という華やかさを兼ね備えた作品。
チャーリーの人間性が強く感じられる点もこの小説の魅力。