カックー線事件 アンドリュウ・ガーヴ
ハヤカワ・ミステリ文庫 THE COCKOO LINE AFFAIR 高橋 豊 訳
元議員のエドワード・ラテイマーは温厚な紳士で、今はロンドン近郊の田舎で息子たちに囲まれ平和な日々を暮らしていた。
そんな彼が、ロンドンからの帰りに乗った列車の中で、まつげにゴミが入ったという若い女性フェアリーを助けたところ、彼女から暴行の嫌疑を受けた。
しかも数日後、彼女が近くの河口で絞殺死体となって発見された。
事件当時、彼は、彼女から呼び出しを受け、そこに行っており、しかも近くで帽子が発見された事から、彼は殺人犯として逮捕されてしまった。
思いあまった息子たちが、捜索に乗り出す。
父ははめられたに違いない。
犯人Xはどこかで彼女を殺し、死体を船で現地に運ぶ一方、父を呼びだし、一瞬気を失わせて、呼び出した手紙を回収し、帽子を取って死体近くに放置したに違いない。
係留されている船の所有者を当たるうちに、列車の乗客ウオルター・ヴァリアミーと甥のガイが浮かび上がる。
ガイは密貿易に関与するなど、素行の悪い男で、フェアリーと親しく、しかも伯父を相続問題で非常に恨んでいた。
実はガイとフェアリーは、ウオルターに仕返しをしようとして暴行事件を起こしたが、人違いをしてしまった。
ところがガイは、邪魔になったフェアリーを除きたかったから、 父を犯人に仕立てる劇を演じたと言う物。最後にガイが事故で死に、
暴行事件を再現して父の疑いがはらされる。