ガストン・ルルーの恐怖夜話    ガストン・ルルー

創元推理文庫 HISTOIRES EPOUVANTABLES 飯島 宏 訳

胸像たちの晩餐
船が難破し、食べるものが亡くなったとき、籤を引いて当たった人間の手や足を食って生き長らえることにした。 かれらは何日かの漂流の後助け出されるが、ほとんどが手足がなくなり、完全だったのは娘が一人いただけだった。隣のうちはその娘と結婚した彼等の内の一人の家。一年に一回騒がしいのは、旧友を呼んでパーテイを開いていたから・・・。 それを見にいった男は件の話を聞かされて驚くが、後があった。
彼等は人の肉の旨さを覚えていたのだった。片腕の船長の思いで話し。
ノトランプ
村のすべての男が結婚を希望するほどの美貌の娘、オランプ。 彼女は12人の候補に順位をつけ、順位の高い男と結婚することにするが・・・。歓喜の男達は次々とタリタリの毒のもとに死んでゆく。 犯人はその娘か、それともおつきの意地悪ばあさんか・・・・。
恐怖の館
ある山の中にある止まった二組の夫婦の物語。
その館は前の持ち主が宿泊客を次々殺し、金品を奪い、死体を古井戸に投げ込んだことで有名。
しかし新しい館の持ち主も同じようなものだった・・・・・。
臘人形館
度胸を決めて、暗い夜の臘人形館で一夜を過ごすことができるかどうか、男達は賭ける。
だが翌日発見されたのは、館の中で半狂乱になっていた男と、外にピストルで打ち抜かれた男。
脅かそうとした男がピストルでうたれ、幽霊かなにかが現れたと思った中の男が、狂ったのだった。