下宿人が死んでいく シャーロット・マクラウド

創元推理文庫 THE WIYHDRAWING ROOM 浅羽 莢子 訳

未亡人となったセーラは、生活資金を稼ぐために、同居の従兄や叔父の反対をおしきって、まかないつきの下宿宿を始める。
そのなかの嫌われものクイッフェン老人が、混雑の中、地下鉄のホームから突き落とされて死ぬ。
続いてその部屋に入ったハワイ王朝の宮殿を復興することが趣味というハートラー老人が、顔を壊されて死ぬ。
犯人はハートラー老人の妹。彼女はハートラー老人が痴呆症で処置に困っていた。
そこでまずセーラの下宿にはいるためにクイッフェン老人を殺害、次ぎに自分が、兄に成り済まして下宿。
兄を殺害したのち、その罪を下宿人になすりつけようとしたもの。
小説の中の人物がそれぞれに特徴を持って書かれている点と軽妙な文章が特色。
セーラの奮戦、格好良いが金が無く、占いをやって細々と生計をたてているソルベンテイ夫人、浮浪者だが気のいいスミス夫人などが面白い。
ただ推理小説としては物足りない。
痴呆老人の兄の抹殺、兄に成り済まして下宿というプロットも今一つである。

* 兄になりすましての下宿