緋色の研究     コナン・ドイル

パシフィカハードカバー 阿部 知二 訳

 冒頭に部屋探しをしていたワトソン博士が、相棒を希望しているシャーロックホームズの下宿に合流する出会いがある。2部立てで前半で事件、捜査、ホームズによる犯人の指摘までをのべ、後半でその事件がなぜ起こったかを述べている。
 夜半、ブリクストン通りのはずれの空き家でアメリカ・クリーブランド市ドレッパーなる名刺を持つ紳士が毒殺されていた。壁にはRACHE(ドイツ語で復讐の意)の血文字。血気にはやるヤードのグレグスン刑事は、ドレッパーが粗暴な振る舞いで問題を起こした宿のシャルパンテイエを逮捕する。しかし、ドレッパーの秘書のスタンガスンが刺し殺され、事件はふりだしに・・・。そんな時、ホームズは御者のジェファソン・ホープを犯人と指摘する。
 事件は20年前西部の砂漠で遭難していたジョンフェリアと幼い娘のルウシイ・フェリアをちょうど自分たちの開拓地を求めて旅していたモルモン教徒の一行が助けたことからはじまった。教徒の一行がソルトレイクシテイに落ち着いた後、ジョンフェリアはそこで成功し、ルウシイにも平和な日々が訪れる。
 一方、年頃になった娘のルウシイはふとしたことから異教徒のホープに恋する。しかし、教主は教徒との結婚を強要、ドレッパーかスタンガスンを選べとせまる。ホープといフェリア父娘は逃げ出すが、追っ手に捕まり、ジョンは殺され、ルウシイは連れ戻され、ホープだけは逃げのびて復讐を誓ったものだった。
 その後モルモン教徒のトップの間で争いが起こり、ドレッパー等は逃げだし、世界を旅していたが、ついにロンドンで、御者に身をやつしたホープにやられたものだった。なお、ドレッパー殺害で用いた毒はアルカロイドで南アメリカ土人の毒矢からとったもの、これから丸薬を作ったという

* 過去のしがらみ
* 犯行メッセージ
* ホームズ、ワトソンの出会い
* アルカロイド

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