ハヤカワ・ポケット・ミステリー THE INTERCOM CONSPIRACY 村上 博基 訳
探偵小説家ラテイマーが行方不明になった。私は彼の秘書だった女性から「インターコム」編集長シオドア・カーターの書いた記事を得たので公表する。
アメリカの政治暴露誌「インターコム」はノヴァック退役准将のもと、ややエキセントリックな反共記事をだす事で一部の指示を得ていた。
しかし記事を実際に書いていたのは私だ。 そんな折り、准将が死に、経営権がブロックという謎の人物に売られた。
武器を扱う業者と言うふれこみの新社主は一度も姿を現さず、毎週送られてくる記事を削除なしでのせよとの指示。
しかしその記事はNATO軍偵察機や新型ロケットに関する一般受けしない技術的な記事、その上、祖国を裏切った情報提供者の名を開かしたり、業者リストが公表されたり・・・・。
そして掲載した記事に対し、私はCIAの調査員から、あるいは見知らぬ某国のスパイとおぼしき人間達から脅迫を受ける。
追いつめられた私は「CIAとKGBが共同で私に危害を加えようとしている」との暴露記事を載せる。
その後、私は事故を起こし、逮捕され、インターコムは見知らぬ第三者に法外な値段で買われた後、解散になった。
ブロック等は多額の利益を上げた。
その内容を小説の形でラテイマーは出版しようとし、悪事がばれることを恐れたブロック等に消されたらしい・・・・。
・紙幣偽造はむろん罪だ。
債権偽造、小切手偽造、その他の有価証券偽造、これらは皆ゆゆしい犯罪だ。ところが、この老人はそれをやらん、彼がこしらえるのはもっと別物、全く額面価値を持たぬ書類、すなわち消印と刷り込み文字入りの珍しい切手だ。(39p)
・自分を知ろうとした毛虫は決して蝶になれないだろう。(154p)