刑事の誇り          マイケル・Z・リュウイン

ハヤカワ・ミステリ文庫  HARD LINE 田口 俊樹 訳


リーロイ・パウダーが主人公の「夜勤刑事」「刑事の誇り」「男たちの絆」3部作。
ここではパウダーはインデイアナ警察失踪人課を統括している。
冒頭近く、車椅子に乗った女性刑事フリートウッドが失踪人課に回されてくる。
パウダーは彼女を甘やかさず、時には身障者の心を傷つけるような言葉もはくが、やがて彼女を評価するようになり、彼女もまた彼の手腕を認めるようになる。
扱われている事件は、次のようなもので、読者はパウダーの行動を通じて、セミドキュメンタリー的に知ることになる。
読みやすく、パウダーの性格もよく描かれているが、突然知らぬ名が出てくるなど、読者を戸惑わせる場面も多い。

・衣服を焼き、裸の状態で救出された自殺未遂の女性・・・・彼女が一切の記憶がないと主張する。身元を洗い、何を脅えているのかを洗うところからスタートする。
・妻が蒸発したクラブ経営者ウイーバーの申し立て・・・・彼が周囲の人間にせっつかれて訴え出てきたことを看破する。最後に彼がキャンプを張り、閉じこもった事を確認したパウダーは妻を殺してそこに埋めていると確信する。
・息子のリッキーが学生にしては金回りが良すぎる件・・・・何かあると私立探偵の協力も得て調査、電話の盗聴をやって商売をしていたことを発見。
・バスを降りたまま消えてしまった女学生の事件・・・・統計で過去6、7人の女性が同じ様なパターンで消えていることが分かるがそれ以上の進展は望めなかった。
・テープレコーダ、テレビの盗難事件・・・・売りさばいていた男を特定、しかし踏み込んだときに発砲され、パウダーは重傷を負う。