創元推理文庫 LE MYSTERE DE LA CVHAMBRE JAUNE 宮崎 嶺雄 訳
密室殺人の謎解きと犯人の意外性を十分に楽しませてくれる作品。
密室の事件
通称ぶな屋敷と呼ばれるスタンガース博士邸の密閉された「黄色い部屋」から、夜半マチルド嬢の「助けて助けて」と言う悲鳴、そして銃声。
ドアを押し破ってはいるとマチルドが寝間着のまま床の上に倒れ、部屋の中はめちゃめちゃ。
事件を「エポック」誌青年記者ルールタビーユとパリ警視庁の名探偵フレデリック・ラルサンが追う。
犯人消滅事件(鍵の手廊下事件)
犯人と推定される男がマチルド嬢の部屋にいるのを発見。ルールタビーユは庭の窓から入り込み、犯人を廊下に追い出す。
廊下の3方の行く先にはラルサン、門番のジャック爺さん、スタンガースン博士を待ち伏せさせ、ルールタビーユの合図で中央に追いつめる。
ところが犯人が突如消失。
裁判がおわりになる頃、旅に出ていたルールタビーユが戻り、ラルサンが消える。
最初の密室事件は昼間昔の恋人で極悪人のバルメイユが復縁をせまってマチルダをおどろかし、首を絞めた。
彼女はそれを父親に隠していたが夜になって悪夢にうなされ、叫び声をあげ、ベッドから転がり落ち、頭をうち、隠しておいた短銃を暴発させてしまった。
第二の犯人消滅事件は犯人を追い込んだ中の一人が犯人自身であったから。
彼は付け髭と衣装によって犯人からのすり代わりを行う。
裁判の最後にルールタビーユは糾弾する。
「フレデリック・ラルサンこそバルメイユその人であり、今回の事件の犯人だ。」
* 密室殺人(鍵の手廊下事件)
* 密室殺人(悪夢と拳銃の暴発)
* 探偵が犯人