交換殺人    フレドリック・ブラウン

創元推理文庫 THE MURDERERS 小西 宏 訳

 下積俳優のウイリー・グリフは、金と女の問題で完全に行きずまり、女の亭主で富豪のシートンをなんとかして殺そうと考えていた。一方友人の性格俳優チャーリー・ヘイズは、この世界で有力な映画監督兼プロデユーサーのラデイックに嫌われ、良い役所が貰えず殺したい、と考えていた。そこで二人は、お互いの動機を隠すために交換殺人を計画する。
 まずグリフがラデイックを射殺する。ヘイズは疑われるものの、アリバイが完全にある。
 ところが女から手を引くと約束したことで、グリフはシートンに好かれてしまう。グリフ がシートン夫妻に呼ばれてサン・デイエゴに行った時、手違いからそこには武器を持ったヘイズが待っていた。

 グリフの立場で書かれている。最後に破局を迎えるが、ここには探偵も警官も登場しない。読者は犯罪者の立場に立って「この計画で、うまく行くだろうか。」、と手に汗握る所がミソである。

* 交換殺人

r991201