扶桑社ミステリー BASIC INSTINCT 東江 一紀 訳
同名映画を小説化したもの。
サンフランシスコであるロックシンガーが、女と情事中、手をスカーフでベッドに縛りつけられた上、アイスピックで滅多ずきにされて殺される。
彼はその日恋人の富豪作家キャサリンとスタジオを後にしているが、彼女の書いた小説には同じ内容の事件が書かれている。
刑事のニックは、絶対に彼女の犯行だと確信を持って追及するが証拠がなく、そのうえ彼女の魅力に参り、徒ならぬ関係に・・・。
ニックは少し前に誤って一般市民を射殺し、その時精神科医のベスにかかった。
その時のファイルが、いつのまにかニックの嫌う管理課の捜査官ニルセンとキャサリンに漏れていた。
そしてニルセン、ついで親友のガスが殺される。
さらにベスとキャサリンの学校時代の関係も明らかになり、実は犯人はキャサリンではなく、ベスであることが確定的になる。
エンデイングは事件が解決し、ニックは、キャサリンと激しく結ばれるが、彼はまったく気づいていなかった。鋼鉄の柄のついた鋭利なアイスピックが、ベッドの下に隠されていることに・・・。
性と暴力が生き生きと描かれたハードボイルドとでも呼ぶべきだろう。
捜査の方は基本的本能だけを頼りに行われているようでもあり、推理小説として考えると、ちょっと物足りないかもしれない。
* アイスピック
* 小説と同じ事件の進行