来訪者            ロアルト・ダール

ハヤカワ・ミステリ文庫 SWITCH BITCH 永井 淳 訳


来訪者
裕福な叔父、オズワルドの旅日記という形態。
オズワルドは裕福で、潔癖性、そして天下のプレーボーイ、世界を旅して暮らしていた。
あるとき砂漠の中で車が故障、通りがかったアラブ人の家に泊まる。
きれいな妻に、可愛い娘、さんざん誘惑を仕掛けておいて、自室に戻る、夜半、女が忍んできて激しい情事。しかしどちらか分からない。ところが帰り際、アラブ人に人里離れて住んでいる理由を尋ねると、「実はもう一人娘がいるんですよ。それが悪性のらい病でね。」

素晴らしきかな、スワッピング
ジェリーの女房のサマンサを、抱きたくてたまらない。そこで女房に分からないようにスワッピングをしようと提案。めでたく成功。翌朝、私の妻が真剣な顔をして言うことに
「今までセックスがきらいでたまらなかったのよ。夕べはありがとう。セックスがこんなに楽しいものだとは知らなかったわ。」

やり残した仕事
人並みはずれて愛していた夫が死んだ。頼りにしていた子供たちは、次々去っていった。私は福祉関係の仕事を見つけて気を紛らわした。何年か後、ある町へ行ったとき、かっての恋人が、そこで医者をやっていることを思い出して連絡。激しく燃 えたが、やっぱりかっての夫とは違った。

雌犬
これもオズワルドの旅行日記から。その一滴をかけると、犬のようにセックスを求める薬があることを知った私は、金をだしてアンリに研究させた。
成功すると、私はそれを大統領と会見予定の米国愛国婦人団体会長にもたせ、大統領を公衆の面前で発情させ、その名声を失墜させようと考えた。
ところが、薬が入った瓶が、私が会長を訪問したときに壊れてしまって・・・・。