扶桑社ミステリー THE SEVEN-PERCENT-SOLUTION 田中 融二 訳
ワトソン博士の未発表手記が出てきたという想定。
晩年のシャーロックホームズはコカイン中毒に犯されていた。その彼を救うためにワトソン博士、実は善人だったモリアーテイ教授、それに兄のマイクロフト・ホームズは、彼をオーストリーのフロイド博士に見せようと画策、モリアーテイ教授が逃げ出した様に見せかける。彼等が教授の残したバニラエッセンスの香りを頼りに追跡するとウイーン。そこで治療をするわけだが、とんでもない事件が待ち受けていた。
行き倒れになった女をフロイド教授が催眠術により、その実名を訪ねるとオーストリア皇帝の親戚にして兵器王でつい最近死んだバロン・フォン・ライスドルフの妻。ところがフロイド、ホームズ等はオペラ座で妻と陰気な息子を見つける。ライスドルフ家を訪ねると、劇場で見かけた妻は、行き倒れの女を召使いであったと言う。
ここでホームズが推理。
あの陰気な息子が、財産がほしくて父を殺したに違いない、劇場で見かけた妻は替え玉で、行き倒れの女が本当の妻だ、と見破る。しかし、行き倒れの女は誘拐される。あの息子に決まっている、行く先はババリアだ、そこでホームズ等の追跡劇が始まる。最後は当然のごとくめでたし、めでたし。
ユーモア小説にはいるのだろうが非常に筋立てが良く楽しめた。
r991013