創元推理文庫 PIEGE POUR CENDRILLON 望月 芳郎 訳
私はその事件の探偵です。証人です。被害者です。その上犯人なのです。
ド、ミ、ラと言う3人の娘がいた。
おばのドミラはドを可愛がった。
ミは頭が良かった。ラは早死にした。
激しい火災から助け出され、過去の記憶を失い、私は病院のベッドに横たわっていた。
私を世話したジャンヌがやってきて、世話を焼きたがった。
私はジャンヌの手を抜けだし、自分自身の過去を調査した。
そうだ、私はドだった。
ミとは長年分かれて暮らしていたけれど、何年かぶりに合うと美しく、莫大な財産をドミラから相続する事になっており、富があふれ、女王様のよう、私は銀行をやめてミに尽くすようになった。
しかし、激しい嫉妬、私はミのわがままに手を焼いていたジャンヌの
「ミを殺し、あなたがミになりすまし、財産を相続すればよい。」
そしてミにブロムナールを飲ませ放火したが、わずかな手違いから大けがをしてしまったのだ。
ところがドミラの遺書を開けてびっくり。ドが相続する事になっている。
犯罪に気がついたらしい郵便局員セルジュの脅し。
そいつはうまく処分したけれども、結局、 私は「ミがドを殺した」としての容疑がかけられ、ジャンヌともども逮捕される。
ある朝私はコップを落として記憶がふとよみがえった。
「私はもともとミだったのだ。 相続する人物がドだと知って、ジャンヌと一緒にドを殺すことを考えたのだわ。」
* 私はその事件の探偵です。証人です。被害者です。その上犯人なのです。
* 入れ替えトリック
* 記憶喪失