特別料理     スタンリイ・エリン

早川書房 MYSTERY STORIES 田中 融二 訳

特別料理

ラフラーは、コステインを伴って毎夜、スピローズの店に。そこの料理は特別おいしい、ことになっている。ある時、助けた給仕がコステインに「お礼に大事なことをお教えします。調理場に絶対入ってはいけません。」そして店にいつのまにか来なくなった人も何人か・・・。ある晩、とうとうラフラーだけが、その調理場を見せてもらうことになった。

クリスマス・イブの凶事
チャーリーの妻が、クリスマスに階段から落ちて死んだ。チャーリーはふさぎ込み、妹のセリアが殺したようなもんだと、恨みがましい。家から一歩も出てこない。妹があんたが突き落としたといった様子。でも、もう20年も前の話。

アプルビー氏の乱れなき世界
骨董品集めが趣味のアプルビー氏は今まで6人の妻をもらい、みな、絨毯で滑って転んだ風を装い、殺して財産を奪った。7人目は上手、すっかり彼の過去を調べて、本人に何かあったら警察に連絡するよう頼んであった。ところが本当に転んで・・・・。

君にそっくり
アーサーは学と財産がなく、社長の令嬢に相手にされない。そこに素行不良で勘当された出はよいが不良青年のチャールスが紛れ込む。アーサーはチャールスに作法を習い、ついでに彼を殺して金を奪い、令嬢に取り入る。そして婚約。式は盛大に挙げたい。社長がいうことに「そうなると、勘当した息子も呼ばないと。チャールスと言うんだ。」

壁を隔てた目撃者
壁を隔てて、聞こえる男の怒る声と女の啜り泣き、やがて激しい音、静寂、死体らしき物を引きづる音、勇気をだして階下に降りると、車は出た後。かわいそうな女の過去をあたると悲しい歴史、しかも男は銀行強盗。警察に話すと死体を乗せた車が見付かった!一緒に隣の部屋に踏み込むと女が窓から身を投げた。殺されたのは強盗の方だった。

専用列車
ウオール街の仲買人コーネリウスは、妻の情事を見つけてしまう。事故死に見せるには車でひき殺すのが一番、と散々相手の男の行動を調査し、実行。とぼけて見せるが、妻の眼はごまかせない。彼女の運転する車はいつも乗る専用列車に突っ込んでゆく。

決断の時
ヒューと、新しくデーン館の主人になったレイモンドは、ことごとく対立。 ある時、手品でドアを開けたレイモンドにヒューが挑戦。 いんちきで、地下室にレイモンドを閉じ込めてしまう。 私は「空気不足でレイモンドが死ぬぞ。そう証言していいか。」とヒューに迫る。