ハヤカワ・ミステリ文庫 NIGHT COVER 浜野 サトル 訳
夜勤刑事のパウダー警部補は48歳、出世の望みはもうないが硬骨漢の仕事人間、評価はされているものの、あくの強さが周囲からは嫌われている。
夜勤刑事は本来は時間制だから、マルチタスクで何が飛び込むか分からない。
若い女性が指をつぶされ、絞殺されると言う事件が相次いだ。
同じ様な事件が過去にもあったかどうか調べさせると、なんと17件。仕事が縦割りになっていたために全体的に物事を検討していなかったのだ。
事件を追い始めた矢先、ベンジャミン高校の女子学生チェリーが謎の失踪を遂げた。
絞殺死体の一つがその女子学生ではないか、警察に訴え出てきた毛語録かぶれの学生がやったのではないかと一事は疑われた。
チェリーの保護監察官パフィントン夫人や学生が頼んだ私立探偵のサムスンの話から、ベンジャミン高校の実態、校長とチェリーの関係などが明らかになる。
そのうえ、絞殺死体は他人とわかる。
ここにいたってようやくパウダー警部補が特別捜査官に任命され、サムスンと共に本格的な調査を開始する。
結局、17件の犯行が浮浪者の証言から手柄たてたさの警察官犯行であり、女子学生は家出であることが分かって、一応解決。
・死亡時刻をごまかすために、冷凍庫に入れて、死体の腐敗を遅らせる連中がいる。逆に死体をあたためて、死後まもないように見せかけたやつはいなかったろうか?。(60P)
・この事件は注意深い、完全なプロの仕事だった。警備員が一回りする間に逃げられるよう、時間を計算している。
警報装置の場所を突き止めるだけでなく、切らずに回路をはずす方法も知っている。
その稼ぎが百六十ドル、割が合わなさすぎる。(73P)