ユダの山羊    ロバート・B・パーカー

ハヤカワ・ミステリ文庫 THE JUDAS GOAT 菊地 光 訳

スペンサーは、車椅子の老富豪に家族を殺したテロリスト集団リバテイを捕らえて欲しい、報酬は一人につき2500ドル、ただし生死はとはない、との依頼を受ける。メンバーは9人。老人の怒りを見たスペンサーは敢えて賞金稼ぎを引き受ける。まず家族が殺されたロンドンに出発。賞金付の情報収集広告を出したところ、彼らが早速ホテルにおそってきた。どうにか撃退、おかげで相手が反共、反黒人の狂信的なグループで首謀者がポールと名乗る男であることがわかり、たった一人の女キャシイのアジトを発見した。
これは大変、と前作「約束の地」からコンビを組みだした黒人のホークを呼び寄せ、彼らが逃げたコペンハーゲンへ。ここでも賊を撃退する。
さらにアムステルダムへ。ポールはかなわぬと見たか、仲間二人の死体と共に、縛られたままのキャシイを残し逃亡してしまった。
次の逃亡先はミュンヘン。スペンサーは、彼らがオリンピックで何かやると判断。張り込みを続け、ついに大男ザカリとともにいるポールを発見。彼等は表彰台に上ったメダリストを狙撃しようとねらっていた。

最後に悪漢二人とスペンサー、ホークの血みどろの戦い・・・・。しかしスペンサーにはスーザンとの甘い生活が待っていた。
筋は単純だが、前作に加え旅行の面白さまでが加わって楽しい。

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