九十九点の犯罪     土屋 隆夫

光文社文庫

「あなたも探偵士」になれると銘打った謎解き集。ちなみに私の結果は以下の通り。

予備テスト 夫か、妻か 正解

2級

開いて、飛んだ 正解
九十九点の犯罪 半分正解。電話が工事中だったことは推定できたが、髪の毛の持ち方 は気がつかなかった。

見えない手 正解
民主主義殺人事件 不正解 私は凶器がなくなったという点を重視し、運転手が木か竹 の槍で刺し殺し、それを燃料として燃してしまったと考えた。喚起窓から槍状 のもので刺し殺したというのはなるほどと思った。最初の歌に犯人の名が隠さ れていたことには唖然とした。

1級

わがままな死体

正解 ウイスキーボトルのふたの裏に青酸カリを貼り付けたという のはドンぴしゃりだった。

Xの被害者

不正解 これはまったく気がつかなかった。読み終わってやっと、主人公 はアリバイを頼んだ男のひき逃げ事故犯として逮捕されたのだとわかった。

この話はある男Aがある女Bを殺そうと考えた。たまたま昔馴染みの身を持ち崩した、 その上自分と酷似した男Cに出会った。男Aは、男Cを自分の車で山奥の温泉にゆかせ、 男Aの名前でとまってもらう。その一方で女Bを公園で毒薬を飲ませて殺す。男Cは消 えてしまうから、男Aは、いざとなればアリバイが成立するはずだ。犯行後、男Aは温 泉にゆき、男Cに報酬を与え、衣服を着替え、すきをみて殺してしまう。男Aはその後 温泉で一夜をすごすが、その時に昨晩交通事故があり、おじいさんが死んだ話を知る。 しばらくして男Aは逮捕された。女B殺しか、あるいは男C殺しかわからなかったが、 実は交通事故を起こしたのが男Cで、男Aを名乗っていたために逮捕されたのだった。 してみると男Aは実は被害者・・・・。

イーデン・フィッツボルツの「伯母殺人事件」 にヒントを得た作品である。
私の探偵ぶりはどうかしらん。それでも非常に面白く読むことができた。