流れ橋殺人事件        山村 美沙

文春文庫

流れ橋殺人事件
この作者には珍しく倒叙法で書かれた作品。
人気俳優の東田は資産家の娘と婚約し、昔の恋人の殺害を謀る。自宅風呂場に漬けて殺し、死体をロケで見た流れ橋の橋桁にくくりつける。ちょうど嵐の来ていた時で、橋桁は今にも流れそうに見えた。死体もそれに連れて下流に流れるはずだったが・・・・。一夜あけて現場に行くと縄でめざしのようにつながった橋桁を引っ張り、元の場所に据えようとしている最中。キャサリンシリーズ。

竜の寺殺人事件
竜の名にちなむ寺に次々と高価な古銭を握った死体。
竜のコインを集めることがすきだった子供が交通事故で瀕死の重傷、医者に連れて行きたいが不法駐車で進めない。その子の無念を晴らそうと、今は末期癌で余命幾ばくもない男が試みた復讐劇だった。キャサリンシリーズ。

閉ざされた声
産婦人科病棟で新生児がうつむきに寝かされ、窒息死した。
そのとき中絶をした顔色の悪い女が妙に印象に残る。夫の部屋と隣り合わせの密室で女が殺された。犯人は夫の恋人。隣り合わせの密室は夫の部屋から妻の部屋に入る鍵のスペアを持っていた。表kら妻の部屋に入り込み殺す、妻の鍵を盗み、密室を作り廊下に出る。夫の部屋から再び妻の部屋に入り、鍵を返す、夫の部屋に戻ると妻の部屋から夫の部屋には鍵無しでは行けないから密室が形成されると言うもの。看護婦鮎子シリーズ。

不倫の代償
ガラスの暗号ドアの奥の二つの特別室に入った有名な男優と女優。
しかし、夜が明けると女優は睡眠薬の飲み過ぎで死んでいた。看護婦の中に女優に恨みを持つものがいてそれが睡眠薬を飲ませたというもの。それにしても、いくら看護婦が勧めたからと言って、致死量もの睡眠薬を平気で飲むものだろうか。看護婦鮎子シリーズ