カッパ・ノベルズ
3分間隔の離着陸を繰り返し、込み合う東京空港にエンジンが火を噴いたと極東航空の
ジャンボ機が緊急着陸。
しかしクルー、乗員全員80名あまりがすでに死亡していた。
原因は青酸ガス。
管制官黒木から極秘情報を得たフリーの記者、貴島は当局に先んじて真相を知ろうと捜
査に乗り出す。
ある特定の人間を殺すためにその場に居合わせた全員を殺してしまう、
このような犯罪は非常に捜査が難しい。
乗客の中には名前を変えていた学生、一人余分に紛れ込んでいた女子学生に加え、有名
人が3人いた。
知り合いの歌手、これも知り合いの売り出し中の劇画家和泉、暴力団幹 部・・・・。
和泉の後は助手であった田代が引き継いで劇画を描くことになった。
調べるうち、和泉が昔から暴力的できわめて評判の悪いこと、和泉と田代が同郷である
こと、等が分かる。
さらに青酸ガス発生装置と時限発射装置がエアダクトから発見され、 メカニズムが分かったこと、飛び立った飛行機と着陸した飛行機が違うかも知れないと
言う機体番号書き換えのトリックが分かったこと、田代が調布飛行場で飛行訓練をして
いたことなどから犯人は田代と断定された。
田代は和泉に交通事故がらみの弱みを握られ、影武者として安い賃金で働かされた上、
女房の肉体提供まで要求されていた。
追っ手を逃れた田代は調布飛行場から飛び立ち、 追跡してきた貴島に真実を告白した後、海につっこんで行く。