創元推理文庫日本探偵小説全集11
小鳥屋から買ったロオラという鸚鵡の知っている言葉から、その鸚鵡が育った環境に思いをはせる作品。
「オカアサン、ワーワーワー」と泣くとき、飼い主の夫人は失われたいとし子の思い出に耐えられなかったに相違ないと推理する。
そしてその夫人が、年月とともに愛児を失った真実の悲しみが少しずつ薄らぐとともに、せめてその子のなつかしい追憶のために、その子の声の生き写しのロオラに逢いたいと思いはせぬかと考える。
ほのぼのとした短編である。
鸚鵡を使った小説
レントン館盗難事件 アーサー・モリスン
世界短編傑作集1 創元推理文庫