別冊幻影城
散歩する霊柩車
妻が死んだと言う触書で、生前妻が関係していたらしい男の元を霊柩車が訪問する。相手が出てくると「野辺の送りをしていただければ・・・・。」と夫。訪問された男達は関係を否定するものの、すぐ多額の香典を包んでやってきた。
死んだのは寝たきりだったおばあちゃん。二人は貰った金を持って田舎に旅立つ。
夜空に船が浮かぶとき
私は銀座の大きな船のネオンサインが消えた翌日は必ず殺人が起こることを発見した。知り合いの新聞記者が調査に乗り出す。事故はすべて石神井川に飛び込んだり、誤って落ちたりしたもので今までに4件あった。犯人は点滅係りの妹とその恋人。恋人は軍隊で上官に殴られ耳が聞こえなくなったが、ついにその上官を発見。女が誘惑し、男が川に突き落とし、金を奪った。その後二人は味をしめ次々と殺人・・・。船のネオンは合図に使っていた。
お墓に青い花を
男は歌手の卵と昔から関係していた。しかし最近上役の娘との縁談がまとまりかけていた。そこで友人の作曲家に新曲を作らせ、その歌でオーデイションを受けさせるとだました。女は新曲の歌詞を紙に写したが、それは後から見れば遺書と読めるものだった。ところでリハーサルをと始めた瞬間、女は自分で曲を写し取った紙をのみこんでしまった。「私は完全に覚えているから大丈夫!!」用意した毒入りジュースは飲ませるわけに行かない。
悪魔の掌の上で
恋人のくみ子は人妻、絵で芽の出ない能なし夫がいる。私は会社の金を使い込み。くみ子に注ぎ、ばれるのは時間の問題。くみ子は「夫を殺してあなたが夫になりすませばいい。そうすればあなたは死んだことになるのだから会社も納得するはず。」と提案。賛成し、遺書まで用意する。しかしくみ子は夫に「会社の金を使い込んで私に貢いでくれる男がいる。これを殺して金を奪おう。」
しかし、くみ子は冷たい。信州の温泉近くの山奥には離れて二人の男の自殺死体が並ぶことに・・・。会社の金を使い込み、画業に絶望し・・・。