光文社文庫
詐欺商法でのし上がった「シルクハウス」の社長が東京のマンションから消え、数日後団地の駐車場に止めてあった社長の車のトランクから遺体となって発見された。
捜査陣は動機の観点から専務の工藤をマーク。
しかし工藤には鉄壁のアリバイがあった。犯行当時岐阜にいて幼馴染みの女性川田真喜子と逢瀬を楽しみ、結婚式に出席していたのだ。
しかし検察側は岐阜で殺し、第三の女が輸送面で手伝ったと見抜き、状況証拠を揃え、告訴する。
しかし若き美人弁護士槙村ゆり子は刑事訴訟法に謳う『事実の認定は証拠による』ことを盾に、検察側の理論が見込み捜査であると喝破し、無罪を勝ち取る。
検察側はその後新しい証拠が出来たことから、控訴の方針を固める。
一方裁判では勝利した槙村だが、真実はどうかを改めて調査した結果、やはり工藤の犯行である事が分かった。
すべてを自白した工藤は、むかし真喜子と行くことを夢見た北海道に行き、その帰り道フェリーから身を投げる。
* 死体輸送による犯行現場の隠滅