文芸春秋ハードカバー
ローレルは、セントルイスKYYYテレビのニュースショーで消費者レポートを担当す
る女性記者。しかしそのレポート方法は、人をだましても、特ダネを作り出す強引な方
法でニュースキャスターのヘクルペックは、いつも苦々しく思っていた。その彼女が、
有名人の女性スキャンダルを取材・放映中に殺された。
ヘクルペックは、追悼番組作成の中で真相解明に当たる。未発表のテープが発見され、
当初は事件は、スキャンダル発覚を恐れた男か女の犯行では無いか、と考えられた。し
かし不可解な土地の写真、暗号等から、事件は意外な方向に進んで行く。
ある不動産会社が、土地買収にからみ住民の家に放火をし、恐怖に陥れ、安値で買いた
たくと言う強引な方法を取っていた。そして放火担当者こそ、ローレルと同じマンショ
ンに住むソーニャだった。
ローカルテレビ局のニュース番組制作現場などが、ウイットに飛んだ会話を交えながら、
きびきびと描かれている。ミステリー性も、結論はあっけないがそこに至る道程は迫力
に富んでおり、興奮させる。訳文のうまさによっているところも多いのだろう。
・スカイブルーのスクリーンの表面に適当なスライド画を電子技術で投影してやれば、 そのときにふさわしい背景を自在に作り出すことが出来るのだ。(クロマキー、255 p)
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