バフェットの教え   ジェームズ・パードウ

HOW BUFFETT DOES IT  中島早苗訳  アスベスト

バフェットはわずか10000ドルの元手を株式等への投資で増やし、ウオール街一の富豪となった。彼の投資スタイルは非常に堅実。目先の利益に動かされず、長期的な視野で投資を行っている。専門知識よりも、常識や倫理を重視している。
その教訓を一冊の本にまとめたものである。この投資スタイルがすべてに当てはまるとは思わないが、先ごろ、ライブドアショックで少々(沢山?)損を出した私としては、何かの参考にしたいと買い求めた。
・ 投資の専門家やアナリストたちの意見に左右されない。
1)「複雑な投資より、単純な投資を」、2)「自分の投資は自分で決める」では、最新の難解な投資理論など理解する必要はない、理解できない企業の株は買うな、自分の投資決定は自分でするなどと説く。この点については16)独立思考をみにつける21)「読んで、また読んでから考える」23)「他人の大失敗を避ける」などが参考になる。

・ 短期投資は手数料の無駄、長期保有こそ投資の王道である。
4)「一に忍耐、二に忍耐」では5年以上寝かすつもりの銘柄しか買わない。10)「テイッカーを見ない」では雑音を消して、株価ではなく、キャッシュフロー、バランスシート、企業の収益を見ろ、と警告する。
・分散投資はしない、よりすぐりの少数の銘柄に投資を集中する。
17)「自分の守備範囲の外に出ない」では、他人が得意とするゲームでなく、自分が得意とするゲームをすめきだ、とし、マイクロチップだのナノテクノロジーだのりかい出来ないものに手をださないよう警告している。
・株はこう買ったらいい
11)「下げ相場は買いチャンス」では、すかさず買う条件として三つの変数がそろったときだという。具体的には長期的な競争優位が確信できる強力な企業、強力な経営者、割安な株価。企業に問題がおきたときにはそれが企業の一時的な問題なのか、致命的な欠陥なのかを見極める。12)「全部のボールにバットをふらない」では、バフェットが狙いをつけた企業の株を買うまでに何年も待つ事さえあることを指摘している。これはまた17)「自分の守備範囲の外に出ない」でも徹底している。パフェットはハイテクブームのときにハイテク企業に投資しなかった。自分にその技術がないからだ、という。
・株式投資に必要なのは、市場分析ではなく、企業分析である。
14)「経営者を見る」は案外見落とされているように思う。同時に「株主を大事にする」企業をさがすこと大切だ。いくら収益が出ても配当にまわす気があるかどうか?20)「周りが貪欲なときは臆病に、回りが臆病なときは貪欲に」これはなかなか難しい。これが出来る条件として「チャンスが来たときに、すかさず儲ける体勢を整えておく」、つまりキャッシュを用意しておく、というのだが、なかなか・・・。
全体考えてみると当たり前のことを言っている。しかし常人は、なかなかこの当たり前の事ができない。ましてそれを一生涯続けるとなると・・・・・。

060314