檀流クッキング      檀 一雄


中公文庫

「文人悪食」で引用してあったので読んでみたくなった。普通の料理本というのは、豪華な料理の写真は載っているが、マニュアルが記述してあるだけだ。だから必要な時に必要な部分しか読む気にならない。
そこに行くとこの本は著者の世界、あるいは日本各地を渡り歩き、そこで得たエピソード、蘊蓄、なにやらなにやらがちりばめられているから楽しい。
紹介されている料理は、どれも結構凝っている。作ろうと思うと、材料もいろいろそろえなければならないし、手間も時間もかけなければならない。多分、世の奥さんはこんな料理は作らないだろう。普段は台所に入らないダンナが、きまぐれでたまに作るときには作るのかもしれない。
作者は相当の美食家だ。料理はどれもよだれのたれそうなものばかり。きっと作者はおいしいものを食べたい一心で、試行錯誤しながら、何回か作った経験をもとにして書いているに違いない。
おいしそうな料理一覧(ぜひ一度作ってみたい)
・イカのスペイン風=イカを細かくして墨まで一緒にいためちゃう。おいしそう。
・前菜用レバー=レバーを香草などと共に良く煮て、薄切りにして食べる。
・カレーライス(インド式)
・キンピラゴボウ=最後に酢をいれるところが面白い。
・クラム・チャウダー
・アンコウ鍋=これは絶対に作るぞ!魚屋でアンコウ鍋セットを見たら肝だけ小さな容器に入れて別にしてあった。
・ 麻婆豆腐=パブリカ、タバスコ、腐父などの利用が面白い。
・ パエリヤ
・ ブイヤベース
・ 牛の尻尾のしちゅう
010205