講談社文庫
椎名誠の行動録エッセイ集。ただ、一つ一つが20ページくらい、原稿用紙で30-40枚はあろうから、結構読み出がある。
蚊学ノ序
三重県伊良湖水道に浮かぶ神島で蚊の大群に遭遇して以来、椎名は蚊を「蚊おそるべし・・・。」と認識し興味を持つようになった。そして蚊取り線香の渦巻き型にみせられ、歴史やら薀蓄やらを調べた。
お告げ
見知らぬオトコにシーナ君と声をかけられ「あんたは早死にするかもしれないね。」と言われた。その後の人生で僕は不思議にこの言葉を思い出した。40歳になってやっとお告げから解放されたようだが、人生一寸先は闇、まだ油断できぬ。
フグと低気圧
四国の宇和島にダイビングに行ったときの話し。海が荒れて大変だった。最後にフグやらかつおやらを思い切り食った。
ぼくたちの大運動会
仲間と酒の席で、小さな出版社4社で昔ながらの運動会をやろうということになった。運動会のマニュアルなんてなくて困った。結局区営のグランドを借り切り、万国旗など小道具も50万円もだして借り出した。その面白い経験談。
ザマミの海で
沖縄ザマミ島にウツボなどを見るためにダイビングに出かけたときの体験談
正しい怪しさについて
スピーカーをくくりつけて「神をしんじなさい」と街中を歩く男はどこかあやしい。そうはいいながら「ぼくは女も、正しい女よりは怪しい女の方にはるかな魅力を感じる。」「妻も正しい妻より怪しい妻の方がおもしろそうだ。」なんともいえぬ哀感がともなう怪しさについて独自の考えを展開している。