丸善ブックス
古本屋で発見し、小説の材料探しの一環として読んでみた。著者は学校カウンセリングを専門としている早大助教授。大体二ページ単位のエッセー風になっていて、優しい言葉で教育の本質を読者に語りかけているように思えた。気のついた点をいくつかあげる。
・恐怖感を与えて素直にさせる。子供達はそうした行為の持つ恐ろしさを体験しながら、同時にその威力を身をもって知り、身につけてゆく。(5p)
・孤立無援(7p)
・逃れることの出来ないいじめを何度も受けた子供には、もはや救いを求める力さえ残っていないのかも知れない。(9p)
・被害者に、クラスの他の生徒への嫌がらせやいじめに参加させ・・・(11p)
・親の死別・生別、家庭不和、兄弟差別、放任、無理解・・・・孤独感、喪失感、愛情飢餓感、不安感、無力感、絶望感、無価値感(12p)
・「生」へつなぎ止める物(16p)
・多くのいじめは子供の間で密かに発生し、大人も気づかぬうちに何らかの終息をとげている・・・(19p)
・なにくそ精神、子供を見守っている人の存在(21p)
・ソーシアルスキルトレーニング・・・・「できない」ととらえるのでなく「まだ学習していない。」と捕らえる。
・強い子供・・・・自分で考え、選び、行動できること(27p)
・いじめに最初は本人が気づかない(31p)
・いじめを親に語りたがらない(32p)
・ひたすら聞くこと、「抱っこすること」が子育ての原点(34p)
・いじめに対し我慢大会を続ける能力(36p)
・家族応援団(38p)
・子供のいじめの問題・・・自分自身の問題への転化・・・大人自身の解決能力(40p)
・親側の学校不信(44p)
・親は代理戦争をしてはいけない。サポート役(47p)
・おじさん、おばさんの不在・・・お客さんが来ない、親戚づきあいが減った(56p)
・子供が大人に求める物・・・・癒し(58p)
・保健室・・・・学校のオアシス(60p)
・思いやる言葉(62p)
・対人技術の習得(71p)
・いじめをしている・・・いじめをしているわけではない(72p)
・我が子のいじめ・・・・事実の冷静な認識、子供の自覚、行為に責任を持たせる(74p)
・いじめもまた心の危機(76p)
・思いやる心を育てる(78p)
・無くなった子供の領分・・・広場、田圃、路地裏、境内、小川(84p)
・相手を三分間ほめ続けること(86p)
・克服体験・・・小石拾い(92p)
・人を変える言葉・・・・自己概念形成(94p)
・一人の少年の死・・・・正直に書いた感想文を基準にあわぬと教師が非難(103p)
・いじめのおこる学級(105p)
以下事例研究等・・・・