じゃじゃ馬ならし・空騒ぎ   シェイクスピア


じゃじゃ馬ならし

序劇
鋳掛屋スライはすっかり酔っ払って、居酒屋を追われる。眠りこけたスライを領主と猟人たちが見つける。領主はこの酔っ払いにいたずらをし、目が覚めたら殿様になっているように思わせることにする。スライが目を覚ますと従者が気遣い、さらに奥方まで現れて何が何やら分からぬ。そして芝居見物をしてくれというのでその気になる・・・。

第一幕二場
パデユアの広場にパデユアで勉強したいとフローレンスからやってきたルーセンショウと従者のトラニオーが登場。資産家バプテイスタとその次女でおとなしいビアンカをねらうグレミオー、ホーテンショーも続いて登場。じゃじゃ馬の長女のカタリーナが登場しグレミオー等と早速ぶつかる。ビアンカが登場するが、バプテイスタは姉が片付かねば妹は嫁にやれぬと早々に退場してしまう。
ホーテンショウはグレミオーに休戦し、カタリーナに婿を見つけられぬかと相談。一方ルーセンショウもビアンカに一目ぼれし、恋心はつのるばかり。ルーセンショウはトラニオーに自分の役をやってもらい、家庭教師になってビアンカの下に行くといいだす。
ヴェローナの紳士ベトルーキオーが登場。金さえあればどんな女でもいい、との話を聞き、ホーテンショウ等がカタリーナの存在を告げると早速結婚する気になる。その日の午後早速乾杯ということになる。

第二幕一場
カタリーナがビアンカをいじめるので、バプテイスタは手を焼いている。そこにベトルーキオーが登場。早速バプテイスタにカタリーナをすぐにも嫁に欲しいと提案。さらに財産交渉に話がすすむ。グレミオー、ルーセンショウにばけたトラニオーも登場し、こちらはビアンカを嫁に欲しいと言い出す。カタリーナ登場、ベトルーキオーと早速ぶつかるが、彼はカタリーナを捉え強引。グレミオーとトラニオーはビアンカに提供できる財産の額であらそっている。

第三幕二場
ルーセンショウとホーテンショウは、哲学を教えるかリュートを教えるかでビアンカの前で争っている。召使が登場し、姉カタリーナの結婚式の準備を手伝うよう伝える。結婚式場ではなかなかこないベトルーキオーに一堂やきもきしているが、そこにベトルーキオーがとんでもない汚い服装で登場。そして式が終ったら用事があるからすぐにここを去る、と言い出す。トラニオーやグルミオーがあきれるが、あきれればこそ。カタリーナが登場するが今度は「行かないで」と懇願する始末。ベトルーキオーはもうカタリーナを花嫁と宣言し、亭主面である。一堂そろって式場へ。

第四幕五場
ベトルーキオーの別荘では戻ってきた下男のグルミオーを中心にダンナとカタリーナと共にこちらに来るが、山道で難渋するなど大変と伝える。そこに二人が帰還。ペトルーキオーはカタリーナがいさめるのも聞かず、召使たちの晩飯の出来を非難する。そしてこんなものでは食えぬとカタリーナに我慢させる。しかも、ホーテンショウが持ってきた食事もペトルーキオーは親切そうにしながら食わせようとせず、仕立て屋は持ってきた式服には散々ケチをつける。この辺がペトルーキオーの作戦で最初にこちらが上位に立てばカタリーナを御しやすい、と独白。散々いじめておいて二人は、山道を式場に向かうが、もうカタリーナのほうには反撃する元気もない。
一方パデユアの広場ではビアンカをめぐってルーセンショウ、トラニオー、ホーテンショウが恋の鞘当を行っている。トラニオーは田舎での教師を自分の父でピザの金持ちヴィンセンショウに仕立てる。その間にルーセンショウはビアンカを連れ出し、結婚のため教会に行こうとする。

第五幕二場
やがて本物のヴィンセンショウが現れるなどして大混乱になるが、その中で教会で結婚式を終えたペトルーキオー、カタリーナ組、ルーセンショウ、ビアンカ組が登場し収束にむかう。ホーテンショウは途中で知り合った未亡人と結婚することになる。最後に亭主たちが三人の新妻を舞台によびだし大団円。

シェイクスピアの初期の作品。「真夏の世の夢」などと同様に変装等が多すぎて、筋道が少し分かりにくいところが欠点に思う。ペトルーキオーの女性に対する、冷たいようでいて結構女性の立場を考えてやるやさしさと、美人だが手に負えないじゃじゃ馬カタリーナが、可愛い世話女房に変身してゆく過程が面白い。

空騒ぎ

050115