神の子どもたちはみな踊る  村上 春樹

新潮文庫

1995年1月の神戸地震を受けて、99年頃書かれた黙示録的小説集ということが出来る。作者も50歳に到達し、デビュー当時と大分作風に変化が見られるように思った。

「神の子どもたちはみな踊る」

善也の母親はある宗教にこっており、善也をお方様(神)の子だと主張していた。しかし17歳のときに彼はどうやら耳のない医者の子であるらしいと知った。男を発見し、追跡、野球場で見失った。しかし彼は「僕はここで何を求めていたんだろう。」と自問自答した。彼は手足が長く踊ることが好きだった。彼はこのまま踊るのも悪くない、と考え始めた。少年が大人になってゆく一過程をうまく描いている、と考えたが・・・。

「タイランド」

世界甲状腺会議に出席した五月は、運転手の紹介でおばあさんに手相を見てもらう。「あなたは近いうちに大きな蛇のでてくる夢をみるでしょう。その蛇を放してはいけません。その蛇があなたの石をのみこんでくれます。」人は体の中に石を持っている・・・・これを堂解釈すればいいのだろうか。

「かえるくん、東京を救う」

銀行の融資管理を担当する片桐が自宅に戻ると大きなかえる君が待っていて「地震が東京を襲うことになっている。それを阻止するために地下のみみず君と戦わねばならない。協力してくれないか。」と頼まれる。