講談社(コミックス)
金田一少年は、明智警視からバルト城ミステリーナイトでの対決を求められ、美雪と共に出かける。招待客は、推理作多岐川かほる、評論家板東九三郎、探偵社社長当麻恵、ルポライター真木目仁、アメリカエドワード・コロンボ、英国犯罪心理学権威リチャード・アンダーソン、ドイツ監察医マリア・フリードリッヒ等10名で、バトル城所有権および移築費用2億円をかけてあらそう!そして10名とそっくりの不気味な蝋人形像。跳ね橋がしまり外界とは断絶。
まず当麻恵の刺殺人形が発見され、ついで本物の当麻が死体が発見される。犯行を告げるレッドラムなる犯人、逆から読めばMURDERだ。次に心臓に杭を打たれた西の塔のリチャードの人形が発見され、ついで本物が自室で杭を打たれ全身傷だらけの死体となって発見される。さらに板東の人形が無くなり、自室で首吊り死体となって発見された。
金田一少年は、リチャードの殺された西の塔は入口の小暖炉の間の鍵がかかっており、暖炉の煙突を抜ける以外現場に到着できない状況だったことから、明智まで疑う。しかし金田一少年は、リチャードの殺害現場である拷問室に立ち寄った際、犯人とおぼしき人物の指輪が無くなっている事に気づき、罠を張り、ついに犯人を捕らえる。
リチャードをあらかじめ殺して、彼の部屋に吊しておく。犯人は、小暖炉の間で中側から鍵をかけ、杭を打たれた蝋人形に変装する。レッドラムの声で、リチャードの殺害を皆に告げ、小暖炉の間に入らせ、人形を発見させる。皆がリチャードが危ないと彼の部屋に駆けつけた所を見はからって、変装を解き、隠しておいた人形を正しい場所に起き、あわてて、後を追ってリチャードの部屋に駆けつけた。板東の場合も似た方法だった。
最後に、おきまりの犯人の自省による動機の解説。大学の推理研究会には犯人とその恋人を含めて5人が在籍していた。そして恋人が、完全犯罪を企画、現金輸送車をおそって大金を巻き上げた。(例の3億円事件である。)恋人が、事件の発覚を恐れて奪った金の使用を禁じたところ、他の3人が犯人と恋人に襲いかかり、恋人を殺してしまった。犯人は奇跡的に助かり、復讐を誓ってこの時を待っていたのだという。
人形に化ける、と言うところがデイクスン・カーなどの作品にはあるものの面白い。
r990903