秘宝島殺人事件


講談社(コミック)

 九州宮崎沖の秘宝島、暗号文の指示するところに巨大な財宝が眠っているという。今回公募ツアーを実施し、発見者には財宝の10分の1をさしあげる、とあって早速金田一少年も応募、見事に予選の試験を勝ち抜いて参加することになった。
 船に揺られて沖の孤島。暗号文は「百石の船漕ぐ浦の朱の鳥 鳴くや悲しきぬえ鳥の 呻吟い(のどよい)居けりゃ逝く水の 我こそ益さめ魔の目開きにけらしも 月紅(げっこう)に染めまし道をたどりゆかむ 山童守りし玉の元へ」というもの。そして気味悪い半獣人の像と8体の人形。
 突然古時計の中から躍り出た屋敷の主人美坂碧の父のばらばら死体。しかも彼一人が招待客を決めたのだが、6人のはずが来たのは7人、インチキ招待者が紛れ込んでいる!さらに柿本麻人、八十島隆三が殺されるが、実は数年前に佐伯と言う男が殺され、これで島で人が死ぬのは4人目だという。そして死の度に減って行く人形。
 暗号文は朱の鳥と言うのが銅でできた鳥居の事なのだが、酸化されて黒くなっていた。魔の目というのは干潮になると現れる半海底の洞窟のこと、その奥に宝があるというのだ。いよいよ半獣人に守られて積まれた金塊のもとで全員が対決する。
招待状が比較され一通だけ完璧の文字が完壁になっていたことから、アメリカから来た少年が疑われるが、金田一少年はこれを犯人のしかけた罠と断定。そしてトイレの使い方から美作碧を男と見破り、これが父を殺された少年の巧妙な復讐劇と喝破。
 しかしそのとき半獣人と金塊ががらがらと崩れだし、一同は必死の逃亡。犯人の少年も最後を迎えようとするが金田一が必死に救う。

 シリーズも5作目、形が決まってきている感じがし、話はそれなりに面白いが粗さもすこしずつ目立ってきているように思った。

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