大陸文庫
「あなたは名刑事」と同様、推理小説を書く際のヒントを得ようと読み直してみた。ただあちらは推理小説作家が書いているせいか、トリックと使えそうな物がいくつかあったが、こちらはクイズ作家のせいか、パズル集の様な感じ。
そして誰かいなくなった:雪原に男の死体。下駄と靴の足跡。被害者の元には下駄。このパターンは犯人が被害者を殺した後、下駄を履き、おぶって運び、放置、持参の靴に履き替えて後ろ向きに戻った、とした方がすっきりする。
迷刑事堂馬氏大奮闘す:ボートのこぐ向きによって殺人現場が見えたり、見えなかったりするというアイデアは面白い。
ヘロヘロ7は二度も死なない:船にくくりつけられた体は潮が満ちてきても船が上がるから溺れないというアイデアは買える。
ほんと?タイムマシン:二十日の消印の封筒に二十三日の新聞を入れて送る手口は時々見かける。
見ても見えない人は透明人間でなく:扉のウラに隠れていて発見者に紛れ込む手口は有名。
フランス館のXYZ:体温計に毒を塗っておくと、口にくわえて体温を測るヨーロッパ人の毒殺が可能、という手口は面白い
厳重なる密室自殺事件:ドライアイスで呼吸困難に陥らせる方法は有名。
密室のドアの向こうで:従業員が監視しているにも関わらず、共犯者の開いたドアに隠れて、ホテルの部屋から部屋に行き来し、殺人を犯す手口は知られているが面白い。
雪はひどく汚れていた:雪の降っている時の犯行において、前後で足跡の深さが変わるという点は面白い。
知っているのは古井戸だけ:ふたがしてあるから自殺のはずはない、と言う考え。
郵便配達は二度もベルを鳴らさない:年賀状は消印が押していないから、もう一度放り込むと戻って来るというアイデアは買える。
寒い国へ帰れないスパイ:そっと電話機のフックをはずした状態にし、盗聴する話は有名。
チューブのふたは何を物語る:接着剤をつけて板戸を閉めるというのは一つのアイデア。
厳格紳士はお熱いのがお好き:盲目の被害者はヌード雑誌を見る訳がない、と言うアイデアもどこかにあった。
女は知っている:美容師はパーマなどの薬液で指紋がすり減っていることはざら、と言うのもよく知られている。