女は男のどこをみているか        岩月 謙司

ちくま新書

「いい男」とは、美しい行為のできる人のことである。「いい女」にとって重要なことは、学歴や職業や給料ではなく、相手の男性が実践で使えるような真の智慧と勇気をもっているかどうかだ。ここでいう智慧と勇気は、未知なる問題に遭遇したとき、試行錯誤を繰り返しながら解決できる能力のことを言う。このような知恵と勇気は二十代までに英雄経験をしておかないと難しい。現代では難しいがこれができた人は三十代後半からその努力が実ってくる。女性はそれを求める力が強い分だけ男性を見抜く力もすごい。

1なぜ女は男に智慧と勇気を求めるのか

女性は人とのつながりを求め、智慧と勇気のある男性は女性にリラックスを与える事が出来る。女性は自分に安心や快楽を与える男性を「好きな人」と認知する。女性は自分が感じた気持ちよさをしっかりと記憶し、記憶を何度もひきだしてほくそえむ。母親の70%幸福論や娘の幸せ恐怖症は母親が不幸だったケースに起因する場合が多い。

2女は男のどこを見ているか。

女性は「いい男」に愛されることに命をかけている。人の幸福を願い、人の不幸を悲しむことの出来る男性は100%「いい男」である。結婚とは親にもらえなかったものをもらおう、とする行為であり、親の夫婦関係を再現しようとしている。しかし家族機能が破壊された家庭で育つと、たとえばセクスアピールにのみ走る女性になりがちだ。

3「いい女」は英雄体験をした男を好む

映画「スタンドバイミー」は友人の助言で、親の呪縛を説き、英雄体験を重ねる少年の物語です。英雄体験を繰り返すことによって男は真の勇気を勝ち取り、「いい女」に好まれるようになる。大人は少年の英雄体験を支援する義務がある。

4「いい女」に惚れられる男に成る方法

英雄体験を妨げるものは@自分のウソを認めないことA人の痛みが分からないことである。そして常識に縛られず、挑戦し続け、自己実現をはかることが大切である。自分らしくある事がいちばん美しく尊く、究極の利己の追求が、究極の利他になると考えよ。

5「いい女」にも「いい男」にも受難の時代

組織社会の合理化・効率化政策は出社拒否症候群などを生んだが、これは心を軽視したからである。学生が元気を失い、人生を楽しむ大人もいなくなった。人にウケル生き方ではなく自分にウケル生き方をするべきである。自分の美学や哲学を作る必要がある。

eいい人生とはどういうものか

いい人生とは充実した日々が増え、歳とともに一日が長く感じられる人生である。