オーストラリア     杉本 良夫

岩波新書

1)「オーストラリア人」とは誰のことか

多様な国出身者が家庭を作るから社会でも家庭でもバイリンガル以上は当たり前。

母国語の影響を受けたオーストラリア英語登場。

二重国籍を認めない国は主要国では日本とドイツくらい

しかし本当のオーストラリア人とは、オーストラリア文化とは・・・・

2)多文化社会の現場

いろいろ組み合わさった食文化にカプチーノキッズ登場

多文化主義に実力主義、腕利きの移民たち

差別語「ウオグ」(南欧移民)さえアイデンテイテイとして宣伝するパワー

同性愛にも肝要

3)ためらうX世代

とまどいのネット世代は実利主義、出世欲が強いわけではない

ジェンダーニュートラルは当たり前、脱セクシズム、男も家事をやる時代

法律婚の無意味、事実婚と二人の預金通帳

4)懐疑的民主主義の世界

権力に反対し、本当か、と疑う考えの浸透・・・懐疑者クラブ、ネッドケリーの伝説、ヘリコプターを使った刑務所脱走に拍手、ハイフン・キッズ(私の名は私のもの)

町内会のない組織

選挙は全員投票制の意味

新しい国歌・・ゴッドセーブザクイーンからアドバンスへ

5)福祉社会の裾野

社会保障の考え方

フライイングドクター

高齢者ケアとボランテイア集団・・・教会との関係

死と葬式の考え方・・・・告知、楽しい葬式

6)Bタイプの労働と「生活の質」

日曜大工労働の底力

商業主義にはまらない余暇の過ごし方

7)アボリジニ社会のジレンマ

アボリジニの権利・・・エアーズロック(ウルル)の権利判決

アボリジニ文化と都市化

8)近いアジア・遠いアジア

ネットで縮む距離

国家でなく我々の地域・・・東チモール問題

ホンネ・タテマエ分裂国家・・・女中を使って女性解放運動

9)日本から来た「越境人間」たち

絶対数の増加、女性が男性の倍以上、日本人相手のあるいは日本関係のビジネス

海外定住と家族内部の絆、越境した者の壁を越えない、低い国籍取得率