講談社ブルーバックス 畦上道雄
古今の名作を二十七点を題材に、そのメイントリックが果たして科学的に見て合理的であるかどうかを検証している。なるほどと感心していた作品を別な角度で見られること請け合い。
・収録作品と気づいた点(○読了:×未読)
○ユダの窓 デイクスン・カー
・・・・1.3センチの窓から矢を射て相手の胸が貫けるか。無理じゃないかな。
×ビッグ・ボウの殺人 イズレール・ザングヴィル
・・・・同伴者が顔を覆った隙に相手を切って「ほら、殺されているでしょう。」そんな馬鹿な・・・・。
○アクロイド殺人事件 アガサ・クリステイ
・・・・当時の録音機はとてつもなく大きかったからかばんに入らない。荘かも知れないが、夢があって良い。
○ムーンクレサントの奇跡 チェスタトン
・・・・これは実際にはそんなに首をださぬ様に思うし、縄にも気がつくだろうからないように思う
○モルグ街の殺人 エドガー・アラン・ポー
・・・・オランウータンがよろい戸を介して窓に飛びつく・・・ウーン!
×秘密の庭 チェスタトン
○化人幻戯 江戸川乱歩
・・・・犯罪を予見していない場合、マネキンを本物の人間と間違える確率はかなり高いと思う。
○皇帝のかぎ煙草入れ デイクスン・カー
・・・・言葉のあやで殺されるところを見た気がするというのはかなり苦しいと思う。
○影の告発 土屋 隆夫
○準急ながら 鮎川哲也
○黄色い部屋 ガストン・ルルー
・・・・鍵の手廊下トリックは普通では無理と思う。
×マリー・ロジェの秘密 エドガー・アラン・ポー
×蜘蛛男 江戸川乱歩
○刺青殺人事件 高木あき光
○ウイチャリー家の女 ロス・マグドナルド
○陰獣 江戸川乱歩
・・・・三人を一人の人物が演じ分ける?ま、お話の世界なら。
○点と線 松本清張
・・・・お時を熱海に五日間もとまらせておいた謎、夜間到着した二人をうまく海岸に呼び 出して毒を飲ませるくだりやはり苦しい。
○死の接吻 アイラ・レヴィン
・・・・ドロシイ突き落としの話は必ずしも無理では無いと思う。力ずくに近い形で突き落としても表現上こう書いたとも考えられるからだ。
○カナリヤ殺人事件 ヴァン・ダイン
・・・・毛抜きと糸でドアを開ける話は毛抜きの構造いかんで可能かもしれない。1回のポーカーで性格が分かるわけはない、はその通りと思う。レコードのトリックも無理だろう。
○不連続殺人事件 坂口安吾
×天使が消えて行く 夏樹静子
○赤髭組合 コナン・ドイル
×がらんどう竜の冒険 エラリー・クイーン
○四万人の目撃者 有馬頼義
○蝶々殺人事件 横溝正史
・・・・死体をねじった紐の先につけてつるし、ぐるぐる回す。それから五階から一階におりて死体を見つけるトリックは可能性が高いと思う。なぜなら、外の人は音がしてから、何だろうと考え、外にでる。その間に犯人は階段を下りることが出来るし、多くの人は咄嗟にはおりてきた男と犯罪を結びつけないだろうから・・・。
○樽 クロフツ