定年前後の「自立」事始め 加藤仁


文芸春秋

 会社をやめて何をするか、そんな疑問を持っている人に実例でヒントを与えてくれる書。それにしても皆さん、頑張ってますなあ。
 第1章早期退職者の活力
 早期退職して自分自身の道を見つけた人たちについて。銀行マンが鍼灸師に、やはり銀行マンが岐阜県各務原市に陶芸教室を開く、教科書会社勤めからサンパウロ市で在日ブラジル人向け新聞作り、デパート勤務から独自のペダルアート師、大手広告代理店勤務から植木屋開業の5例
 第2章生涯現役、第二の仕事を創る
 松下電器から英語能力を生かし大学で教えるようになる、テレビCMマンから庭師に、報道カメラマンが刀研師に、、四国電力勤務から表装師に、ジャパンライン勤務から猟師に、定年後オーナー制りんご園経営者に、夫に死に別れ「古切れ店」開業、警察官が保育園経営、定年からコンピュータを学び大学院に、屏風作り専門など10例
 第3章ライフワークの熟成
 金は儲からないがライフワークを派に。英語学習でついに合衆国セーラム市に移住、A型フォードの復元を目指す、シャンソン同好会で活躍、印刷に夢中、安曇野カメラ行脚、写真撮影、映像作家へ転身、大東京音頭など全国を回って歌作りとタウン誌編集の8例。
 第4章マイホーム革命
 阪神大震災で家を失っておばあちゃんを考え離島暮らし、娘とも疎遠になり夫婦は終の棲家を求めて転々、車椅子で湯浴みが出来る温泉を求めてカナダへ移住、妻と別居し、自分で房総に家を建てる、美術館巡りが好きでポルトガル暮らしなど5例
 第5章限りなき挑戦
 情熱を燃やし続ける男たちにスポットを当てる。作家と二またかけて4回の自転車日本一周を達成した男、78歳で氷河滑降をした男、中国語の通訳になった男、富士山登山に情熱を燃やす男、中米、南米、アフリカ大陸と渡り歩く男、世界ベテランズ陸上選手権大会で頑張る男、植物画で文部大臣賞を取った男。皆さん、頑張っています。

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