1917年、膠着した戦線を打開すべく、ドイツは無差別潜水艦攻撃を始めるが、アメリカの参戦を誘うことになる。一方ロシアでは、2月革命がおこりケレンスキー政権が誕生したが、10月にはボリシェビキが政権を握る。そしてトロッキーは、単独で同盟国と講和してしまった。
英国の要請で、ウラジオストックに軍艦を派遣した日本は、やがて陸戦隊を上陸させる。独立の夢を持ちながら、ロシアで政権が変わったため武装解除を要求されているチェコ部隊救援のため、という大義名分を得て、次第に戦線を拡大して行く。そして東部3州を制圧した。
寺内内閣が倒れ、山形元老の意見をおさえ原敬に初めての政党内閣組閣の大命が下る。また米騒動が、全国的に波及した。
18年に同盟国側は、ブルガリアが屈服し、ドイツ、オーストリア・ハンガリーも講和を求める。11月ウイルソン14箇条をもとに、ヴェルサイユ会議が開かれ、ドイツ皇帝が退位し、第一次戦争が終結する。しかし各国の思惑が入り乱れるシベリアは終わらない。日本軍は、シベリア鉄道に沿って奥地に行くに従い、戦線はのびきり、各地でパルチザンにあい、苦戦する。韓国では3.1万歳事件が起こる。
シベリア出兵の無意味と悲惨、米騒動にみる好景気の裏の庶民の生活苦、韓国独立運動の萌芽である3.1万歳事件などが印象に残った。
・新帝は、生まれながらの血友病患者である。その病いの治癒のために祈祷して、「快僧」G・ラスプーチンが宮廷に入り込んだわけだが・・・(68P)
・米国共和党ハーデイング議員「我々は、ヒステリー式議論、資本家、デモクラシーの用語、美しいフランス、協商国文明のいづれのためにも戦うのではない。我々は、徹頭徹尾、祖先から伝承した権利を守るために戦うのである。」(83P)
・「いわゆる手前弁当の出兵なり」「居留民保護のため・・・」(154P)
・米国は日本のシベリア出兵に反対するが、日本が英仏の要請に応じて出兵するのは勝手だ・・・・(182P)
・救援出兵(216P)
・ヨーロッパの中で隣接国と抗争を繰り返してきたドイツにとって、軍隊の消滅は国民の滅亡に等しく、政体が変わっても、軍隊が存続する限りは国家と国民も存在し続けうる、と言う信仰がドイツ軍にはある。(362P)
・シベリア戦線不拡大方針・・・輸送困難、米国出動せず、ウラル戦線は望みなし(371P)
・第一次大戦では3882億の金が費消され、人的損害は850万人に及んだ。(402P)・英仏・・・ウラルの西に「赤いロシア国」ができたとしても、東に「白いロシア国」を作って・・・(416P)
・3・1万歳事件
1910 (明治42) 伊藤博文殺される
1911 日韓併合・・・韓国皇室、王族、高級官吏は従来通り礼遇をうけるほか・・・。
1918 (大正7) 王世子李こんと梨本宮方子女王の婚約成立
1919 李太王の脳溢血とリュウマチによる死(自殺説、他殺説)
1919 3.1万歳事件